歯医者さんの店休日はいつ?お休みの理由と急な歯のトラブルの対応方法

前日までは何ともなかったのに、急に歯の痛みがでたりケガによって歯にビビが入ったりすることもあるでしょう。そんなとき、かかりつけの歯医者さんが店休日だと「違う歯医者さんに行ってもいいのかな」「我慢して、後日かかりつけに行った方がいいのかな」と迷うこともあるのではないでしょうか。

本記事では歯医者さんの店休日の傾向や、かかりつけが店休日の場合はどのように対応すればいいのかについてご説明します。

歯医者さんの店休日はどのように決まってる?

歯医者さんの店休日は、歯医者さんごと自由に決められます。そのため、土曜と日曜はどちらもお休みにしていたり、どちらか一方をお休みにしている歯医者さんも多いでしょう。

しかし最近は、土日・祝日に診療している歯医者さんも増えてきました。「患者さんが通院しやすい日に診療できるように」と複数名の歯科医師が在籍し、シフト制で担当している場合もあるのです。

そうはいっても、「歯医者さんは水曜や木曜にお休みが多い」「不定期にお休みが設けられているな」と感じたことがある人もいるでしょう。ここからは、歯医者さんの店休日が似ている理由となぜ不定期のお休みがあるのかをご説明します。

院内で、医師やスタッフの勉強会がある

歯科医療は、日々進歩していく分野の一つです。院内でも定期的に勉強会を開催し、治療に関する知識を共有することが大切です。そのため、専門の先生や講師を呼んで研修が行われています。研修では治療に関する知識や技術だけでなく、接客のマナーや言葉遣いといった接遇について学ぶこともあります。

以前は講師に依頼できる日が水曜や木曜に多く、研修のために歯医者さんの店休日が偏る傾向がありました。しかし最近は、曜日を問わずさまざまな勉強会が開催されています。そのため固定の曜日をお休みにするのではなく、違う曜日を店休日にしている場合も多くなってきています。

また固定の店休日を設定せず、研修のために不定期でお休みする歯医者もあります。

歯科医師会の集まりがある

歯科医師会は、各地域ごとに設けられている団体です。この団体は、診療情報や医療関係法令などの情報交換をはじめ、地域の保健医療活動などを行っています。集まる機会が木曜に設けられていたため、歯科医師会に加入している歯医者さんは木曜をお休みにするケースもありました。

しかし最近は、多数の歯科医師が従事している歯医者ではシフト制で診療が行えるため、特に店休日にしていない歯医者さんも多くなってきたのです。

また歯科医師会は組合のような存在のため、「地域の歯医者さんの足並みをそろえよう」と同じ曜日を店休日にするよう定められている場合もあります。

 

かかりつけが店休日だった場合の対応方法

「食事ができないほど痛みが強い」「歯が折れてしまった」となると、とても不安になるものです。いざ歯医者さんに行こうと思っても、かかりつけの歯医者さんが店休日だとどのように対応すればいいのか困ってしまいますよね。

ここからは自分でできる応急処置と、夜間・休日に受診できる地域の急患センターについてご説明します。

市販の痛み止めを服用

医療機関から処方される痛み止めと市販で購入可能な痛み止めは異なる薬ですが、一時的な痛みを和らげるためには市販の痛み止めでもじゅうぶん役立ちます。

ケガなどがなく、継続した軽い痛みを感じるのであれば、服用するとよいでしょう。ただし、あくまでも一時的な対応です。歯医者さんの受診を先送りにせず、かかりつけの歯医者さんが診療している日に受診するようにしましょう。

患部を冷やす

歯の痛みが強い場合は、患部を外側から冷やすと痛みを和らげられます。あるいは、お口の中を直接冷やしても大丈夫です。ただし、虫歯の場合は痛みが強くなる場合もあるため、冷やしすぎるのはよくありません。様子を診ながら適度に行いましょう。

地域の夜間・休日の急患センターで応急処置を受ける

かかりつけの歯医者さんには、レントゲン写真や口腔内写真、過去の治療歴などさまざまなデータが保存されています。過去の状態から原因を考えたり、治療計画を立てたりできるため、できればかかりつけの歯医者さんへ行くのが望ましいです。

しかし我慢できないほどの痛みがある場合や歯が折れてしまっている場合は、できるだけ早く診てもらいたいものです。そんな時は、地域の「夜間・休日の急患センター」で応急処置を受けられます。日曜や祝日に診てくれるだけでなく、年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇中も対応しているため、活用しやすいでしょう。

ただし、事前予約制のところも多いです。急に訪問するのではなく、まずは「〇〇市歯科医師会 休日急患センター」と調べて、お住まいの急患センターの情報を確認してみてください。

 

まとめ

歯医者さんの店休日は、各医院で自由に定めることが可能です。院内の研修や歯科医師会の集まりのために固定の店休日を設けていたり、不定期でお休みをとったりしています。しかし、歯医者さんの規模が大きければ、休診日を定めずシフト制で診療を行う歯医者さんも増えてきています。

急な歯のトラブルの際に、かかりつけの歯医者さんが休みという場合もあるでしょう。治療に関するデータを保管しているかかりつけの歯医者さんを受診するのが望ましいですが、「歯が折れた」「我慢できないほど強い痛みがある」など、どうしても受診が必要な場合は地域の夜間・休日の急患センターを活用することも可能です。

痛み止めの服用や患部を冷やすなど応急処置もできますが、我慢すると症状が悪化する可能性があるため、なるべく歯医者さんを受診しましょう。

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