クラウド型歯科用レセコン「POWER5G」が口腔内シミュレーションサービス「DMFTシミュレーター」と提携

デンタルシステムズ社の提供するクラウド型歯科用レセプトコンピューター(以下レセコン)「POWER5G(パワーファイブジー)」と、sunoow社の展開する口腔内シミュレーションサービス「DMFT SIMULATOR(DMFTシミュレーター)」の患者データ連携が開始した。

DMFTとは、「Decayed(=う蝕)」「Missing(=失くなった歯)」「Filled(=処置済み歯)」「Teeth(=歯)」の頭文字を合わせた歯科学の用語で、虫歯を経験した歯の数を意味する。DMFTシミュレーターは、これらの総数から導き出した口腔内でう蝕を経験した数を表す指数「DMFT指数」を活用。厚生労働省が発表している歯科疾患実態調査と協力クリニックの患者データを元に解析を行い、現状の口腔内状況とその後95歳までどのように口腔内が変化していくかシミュレーションできる。

患者に短期的なケアではなく、中長期的なケアの必要性を説明したり、定期的な歯科医院への通院意識や予防ケアへの意識を高めたりするサポートツールとして活用されており、2021年12月5日のリリース以降、導入歯科クリニックからは好評を得ている。しかし一方で、シミュレーションに使う基本データ入力をクリニック側で行わなければいけないため、一定の手間が現場で発生してしまうという課題が発生していた。

今回、パワーファイブジーを運営するデンタルシステム社との連携したことにより、パワーファイブジー導入医院は、DMFTシミュレーター利用する際の基本情報となる登録情報(カルテ番号/氏名/ふりがな/生年月日/住所)の入力が不要に。レセコンから自動反映されるようになったことで、サービス利用医院の業務負担を大きく削減できる見込みだ。

なお、本連携を足掛かりに、今後はDMFTデータや歯周病データなど、より予防シミュレーションに直結するデータの連携も検討しているという。

■DMFTシミュレーター
サービスページ

掲載内容に問題がありますか? 報告する