受け口は矯正で治る?原因や治療法について解説!

不正咬合の一種である受け口は、下顎の部分よりも上顎が出ている口元の状態を表しています。発音や普段の食事に悪影響を与える可能性があるため、早めの治療が肝心です。

今回は受け口は矯正で治るのか、治療法について詳しく解説していきます。

受け口の原因は?

そもそも受け口になる原因とは、どのようなことが考えられるでしょうか。考えられる原因について解説していきます。

遺伝的な要素

受け口になる要素としては、遺伝が関わっている可能性があります。親のどちらかもしくは、両方が受け口の場合は子どもも受け口になることが多いです。

骨格などは親に似ることも多いので、遺伝が関わっている可能性が高いでしょう。

口呼吸が多い

普段から口呼吸をしている人は、上の顎が正しい位置に成長しなくなる恐れがあります。十分な酸素を取り込むために、気道が圧迫されることから骨の成長が通常とは異なる状態になってしまうことがあるのです。

顎を正しい位置に成長させたいときは、しっかり鼻呼吸を意識するようにしましょう。

日頃のクセ

小さいときの指しゃぶりや下の顎を前に突き出すクセなどを行っていると、下の顎が成長して受け口になる恐れがあります。

クセは意識しないと改善することが難しいため、骨が正しく成長しない可能性が高いです。

日頃のクセによって骨の成長がおかしいと気付いた方は、早めにクセを修正するようにしましょう。

子どものときの受け口の治療法

骨の成長が完了していない子どもの場合は、受け口にならないためにどのような治療法があるのでしょうか。詳しい治療法について解説していくので、参考にしてみてください。

骨格による症状は骨を引っ張って修正する

顎の骨の位置に異常がある場合は、まだ骨が成長し切っていない状態で、下の顎を引っ張る施術を行うことで受け口が改善できます。

他にも、上の顎の成長を促すための矯正を行うことで、正常な位置に顎の骨を持っていくことが可能です。

歯並びによる症状の場合

歯並びが原因である場合は、下の歯を奥に移動させることで受け口を改善させることができます。専用の装置が必要になりますが、装着時間をしっかり守ることで歯並びを整えることが可能です。

永久歯が生えてくる前に行われる治療法もあるので、受け口を改善したい方は早めに治療を検討してみてください。

大人の受け口の治療法

大人になってから受け口を治したい場合、どのような方法があるのでしょうか。大人の受け口の治療法について紹介していくので、参考にしてみてください。

マウスピースを使った矯正

マウスピースで緩やかに歯を移動させて、受け口を治療する方法があります。1日に20時間以上の装着が求められますが、痛みが少なく、透明の素材が使われているので、周囲にバレずに矯正を行うことが可能です。

定期的に検査を受けて、矯正の進捗状況を確認してもらう必要があります。

ワイヤーを使った矯正

歯に専用のワイヤーを装着して、歯を移動させる矯正方法です。下の歯を奥に移動させることで、受け口を改善することができます。

表側にワイヤーを装着して矯正する方法は、比較的治療費が安いですが矯正装置が見えるので、矯正したことが周囲の人にバレてしまうのが特徴です。

ただ、歯の裏側にワイヤー装置を装着する裏側矯正なら、周囲の人に矯正していることがバレにくいでしょう。費用は高くつきますが、人と接する機会が多い人にはおすすめの矯正方法となります。

外科手術による治療

重度な症状の場合は、外科手術による治療によって歯並びを整えることができます。メスを入れる必要があるため、抵抗がある方は他の治療方法がおすすめです。

骨格から治療を行うことができるので、骨を正常な状態に戻すことができます。

術後は少し痛みが伴う可能性があり、患部が腫れることもあるでしょう。術後の状態を確認するためにも、定期的な検診が求められます。

受け口は自力で治療できるのか?

受け口が気になるとき、自力で改善することはできるのでしょうか。完全に骨格が成長していない子どものときであれば、クセを改善すれば骨を正常な位置に戻せる可能性はあります。

ただ、どのように改善すれば良いのか、正しい知識を持っていないとトラブルの原因になる恐れがあるでしょう。

自己治療で改善するのではなく、歯科医院で歯の状態を確認してもらってから治療の方針を固めてください。

受け口は矯正で治療できる可能性がある

歯の写真

気になる受け口は、矯正治療で治療できるケースがあります。ただ、状態によっては矯正で治療できない可能性があるので、事前に歯科医院で状態を確認してもらうことが大切です。

どのような治療が本人に合っているのか、ドクターであれば正しい判断を行うことができます。適切な治療を見極めるためにも、歯科医院で検診を受けてみてください。

矯正にもいくつか種類があるので、自分に合っている治療法を選択しましょう。

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