歯並びは良いのに口ゴボになるケースがあります。口ゴボとは一般的に歯並びが悪くて起こるというイメージを抱いている方が多いでしょう。もちろん、口ゴボの直接的な原因は歯並びの悪化にあります。

しかし、それだけではありません。歯並びが良いのに口ゴボになるケースも少なからず存在するのです。なぜ、歯並びが良いのに口ゴボになってしまうのでしょうか？

本記事では歯並びが良いのに口ゴボになる原因について詳しく解説いたします。

1.そもそも口ゴボとは？

口ゴボとは、口元が盛り上がっていたり、鼻の下が長く見えたりする現象のことです。出っ歯ではないにも関わらず、口元が前に出ていると感じたら口ゴボと考えてください。

横顔美人の判断基準にEラインが用いられます。鼻の頭から顎先まで線を引いて、上唇が内側に入っているのが理想的とされているのですが、口ゴボの場合は外側に出ている状態になります。もし、自分が口ゴボかどうか気になったら、Eラインを基準にして判断してみてください。

この口ゴボですが、原因としてはいくつか考えられます。その中でも最も一般的なものとされているのが歯並びの悪化です。

前歯が通常よりも外側に出ていると、当然ですが上唇も外に出ている状態になります。つまり、口ゴボの原因となるのです。一般的には歯並びの悪化こそが口ゴボの原因と思われていますが、歯並びが綺麗だとしても口ゴボになるケースがあります。それらについて確認していきましょう。

2.口ゴボになる3つの原因

歯並びの悪化以外で口ゴボになる原因は主に3つあります。

①歯が傾いている

歯並びは良くても歯が傾いていると、口ゴボになる可能性があります。正面から見ると歯列は整っているように見えますが、歯全体が斜めに傾いているため、決して歯並びが良い状態ではありません。この状態は口呼吸が習慣になっている人に見られることが多いです。

そのため、矯正治療を行うだけだと根本的な解決にならないケースも珍しくありません。なるべく、鼻呼吸になるようにしてから矯正治療を始めましょう。

②顎のバランスが悪い

顎のバランスが悪いと、Eラインが崩れる可能性が高くなります。口ゴボの状態や歯並び、顎のバランスによっても異なりますが、歯列矯正によって上下の顎を矯正できたというケースもあります。歯並びが良いと思っていても、顎のバランスによって口ゴボに繋がっている可能性があるため、一度歯医者さんに相談してみてください。

③口周りの筋肉が不足している

口周りの筋肉が不足していると、口が閉じにくくなります。口呼吸が習慣になっていると、口周りの筋肉が弱くなりやすいため注意してください。

3.口ゴボは治療するべき？

口ゴボを治療するべきかどうかは、その人の状態によって異なります。ケース別に口ゴボを治療するべきかどうかについて考えていきましょう。

①審美面が気になる

口ゴボによって審美面が気になるという方は、口ゴボを治療するべきでしょう。どれくらい審美面が気になるかは人によって異なるため、自分が気になるのであれば治療を行って問題ありません。

その際には、審美面の悪化に繋がっている原因をしっかりと特定をしましょう。歯の矯正を始めたものの、口ゴボの原因が他にあって審美面の改善に繋がらなかったというケースはあります。

②歯並びが悪い

歯並びが悪い場合は、状態によって治療するべきかどうか異なります。審美面ではあまり気にならないというのであれば、治療を急いで行う必要はないでしょう。しかし、歯並びが悪い状態をそのままにしておくと、色々な問題が生じる可能性があります。

それらを懸念するのであれば、早めに治療しておくのが望ましいでしょう。歯並びが悪いことによる問題があまり気にならない、医師にも早期の治療を進められていないというケースであれば、治療を急いで行う必要はありません。

矯正治療にはある程度の費用が必要になるため、経済的に余裕が生まれたタイミングで行いましょう。

③医師に早めの治療を進められた

医師はよほどのケースでない限り、矯正治療を進めることはありません。なぜなら、歯並びの悪化による問題はすぐに起こるものではないからです。しかし、歯並びの状態があまりにも悪い場合は、早めに治療することを進められる場合があります。

その際には歯の矯正治療を検討するようにしてください。放置しておくと色々な問題が起こるかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか？最後に歯並びが良い口ゴボについてまとめます。

1. 口ゴボとは口元が盛り上がっていたり、鼻の下が長く見えたりする現象のこと
2. 歯が傾いていたり、口周りの筋肉が不足していたりすると口ゴボになりやすい
3. 口ゴボを治療するべきかどうかは状態によって異なる

口ゴボで悩んでいる方は、原因を特定するためにも歯医者さんに相談してみてください。もし、経済的な余裕がある場合は、治療を行いましょう。