いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。
マウスピース矯正ができない例とは?なぜできないのか徹底解説!
矯正治療には色々な種類がありますが、その中でも代表的なのがマウスピース矯正です。マウスピース矯正を検討している方も多いかもしれません。しかし、人によってはマウスピース矯正がしたくてもできないという場合があります。
なぜ、マウスピース矯正ができない場合があるのでしょうか?本記事ではマウスピース矯正ができない例とその理由について解説いたします。
1.マウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正ができない例について紹介する前に、マウスピース矯正の特徴について理解しておきましょう。マウスピース矯正には、次のような特徴があります。
①見た目が透明で目立たない
ワイヤー矯正は、矯正治療を行なっていることが周りにバレてしまいます。しかし、マウスピース矯正であれば、見た目が透明であるためそれほど目立つことはありません。そのため、見た目が気になるという方には、マウスピース矯正が適しています。
新型コロナウイルスの影響でマスクをして会話をすることが増えたため、それほど矯正していることが周りにバレてしまうことはありません。しかし、食事をする際など矯正をしていることが明らかになるタイミングはあるため、ずっと隠し続けるのは難しいでしょう。
②歯の動かし方
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正とは異なり、歯の動かし方が矯正的ではないという特徴があります。比較的緩やかであるため、矯正治療には時間がかかりやすいです。
見た目は気になるけれど、早く矯正治療を終わらせたいと考えている人は、ワイヤー矯正を選択する傾向にあります。一長一短なので、どちらの方が矯正治療として優れているかを判断することはできません。
③取り外しができる
マウスピースは取り外すことが可能です。しかし、取り外している間は矯正の効果がないため、基本的には着用していなければいけません。ライフスタイルにマウスピース矯正が合わないと、思っている通りに治療を進めることができない可能性があります。
時間を守ってしっかりと装着できる人が、マウスピース矯正に向いていると言えるでしょう。
2.マウスピース矯正ができない例
マウスピース矯正は、以下のケースに該当する場合、行うことができません。具体的な内容について確認しておきましょう。
①術前矯正が必要
マウスピース矯正の前に、顎変形症などによって効果が出ないと判断される場合は、術前矯正を行わなくてはいけません。術前矯正を行なった後であれば、マウスピース矯正が可能です。
しかし、行なっていない状態でマウスピース矯正をしてしまうと、歯列矯正が終わった後に歯並びが悪いままということにもなりかねません。マウスピース矯正はあくまでも歯並びを矯正するものであり、骨格を修正することはできません。
歯並びの悪化の原因が骨格にある場合は、術前矯正が必要ということを覚えておきましょう。
②埋伏歯を動かさなくてはいけない
埋伏歯という埋まってしまっている歯を動かさなくてはいけない場合は、マウスピース矯正ができません。親知らずの場合は、埋伏歯があってもマウスピース矯正が可能ですが、それ以外の場合は基本的にできないと考えてください。
ワイヤー矯正であれば対応が可能なため、どうしても矯正治療を行いたいという場合は、ワイヤー矯正を選択する必要があります。
③マウスピース矯正にライフスタイルが適さない
マウスピース矯正を行いたいという方のライフスタイルが不規則だと、行なったとしてもあまり効果を発揮しません。マウスピースの装着時間をきちんと守り、食事の際にマウスピースを外して歯磨きをしてからつけるという決まりを守れないと、行なっても無意味に終わってしまう可能性が高いでしょう。
もちろん、マウスピース矯正ができないというわけではありません。しかし、効果がほとんどないため、やる意味は薄いと言えるでしょう。
3.マウスピース矯正は歯医者さんに相談
自分がマウスピース矯正を行えるかどうかは判断が難しいです。そのため、マウスピース矯正を少しでも考えているのなら、歯医者さんに相談をしてください。歯医者さんに相談することで、自分の歯の状態もわかりますし、どういった矯正方法が適切かも案内してくれます。
マウスピース矯正は難しい方もいます。守らなくてはいけないルールがたくさんあるため、それらを守った上で生活ができる方でないと、正しい効果が得られません。それらについて理解した上で取り組むようにしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?最後にマウスピース矯正についてまとめます。
- マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて目立たない、治療がゆっくりといった特徴がある
- マウスピース矯正ができない例としては、術前矯正が必要だったり、ライフスタイルが適していなかったりといったものがある
- マウスピース矯正を始める前に、歯医者さんに相談をすることが大切
ぜひ、本記事を参考にマウスピース矯正を行うかどうかを検討してください。
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