歯列矯正で歯が動きやすい人の5つの特徴!概要についても解説

歯列矯正は長期間に渡り治療を行うのが一般的です。しかし中には歯が動きやすい人もいます。当コラムでは、歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴、歯列矯正の治療期間などについて解説していきます。

歯列矯正の種類

矯正器具の写真
歯列矯正は「ワイヤー矯正」と「マウスピース型矯正」が主流です。それぞれどのような特徴があるのかを解説していきます。

ワイヤー矯正

マルチブラケットという装置を歯の表面に取り付けて、ワイヤーで固定する矯正方法を「ワイヤー矯正」と言います。

ワイヤーやマルチブラケットは金属、プラスチック、セラミックなど様々な種類があります。歯の表面に装置を付けるのに抵抗がある場合は、歯の裏側につけることも可能です。

マウスピース型矯正

透明のマウスピースを使って行う矯正方法が「マウスピース矯正」です。歯の状態に合わせてマウスピースを取り替えることで、歯を動かしていきます。マウスピース矯正は、オーダーメイドのマウスピースを1週間〜2週間毎に取り替えて装着をします。

 

歯列矯正の治療期間

女性の写真
歯列矯正は、「全体矯正」と「部分矯正」に分けることができます。それぞれ治療期間が異なります。どちらが自分に合った治療方法であるのかは歯科医師とご相談ください。

全体矯正

上顎の歯、下顎の歯両方に対して行う矯正が全体矯正です。ワイヤー矯正で治療を行う場合は1年半〜2年半、マウスピース矯正で治療を行う場合は1年〜2年かかります。マウスピース矯正は2年以上時間がかかることもあります。

部分矯正

傾いている歯を数本治す、軽度の歪みを治したい時は部分矯正を行います。部分矯正治療は、2〜3本から治療を行うことができます。歯の前側にワイヤー矯正器具を付ける場合は3ヶ月〜1年、歯の裏側にワイヤー矯正器具を付ける場合は半年〜2年ほどかかります。

一方マウスピース矯正は、半年から1年かかります。

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴

子供の写真
歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴はこちらです。

①新陳代謝が良い

歯列矯正は歯周辺の新陳代謝が良い人ほど、動きやすい傾向があります。新陳代謝が良いと、歯槽骨と呼ばれる歯を支えている骨の変化スピードが早くなります。そのため新陳代謝を高めるためにも、矯正期間中は規則正しい生活を送る事を心がけましょう。

②噛み合わせ・歯並びの状態が軽い

噛み合わせや歯並びの状態が軽度であれば、歯は動きやすいです。歯列矯正にかかる治療期間も短期間で済みます。

③成長期の子ども

子どもは顎の骨と歯が成長する期間です。そのため、少しの力でも歯が動きやすい特徴を持っています。その特徴を活かすことで歯列矯正をスムーズに行うことができます。

④歯科医師の指示をしっかり守れる人

歯列矯正は歯科医師の指示を守る必要があります。

  • 通院頻度
  • 歯列矯正装置の装着時間
  • 歯のメンテナンス など

上記の項目について指示を受けますが、指示を守ることで治療期間が長くも短くもなると言って過言ではありません。基本的には指示に従うようにしましょう。

どうしても指示を守ることができない場合は歯科医師にご相談ください。

⑤口元や舌に変な癖がない

無意識のうちに前歯を舌で押してしまう、頬杖をつく癖がなければ歯に余計な負担がかからないため歯列矯正をスムーズに動かすことができます。

逆に歯列矯正を妨げる癖を持っている場合は、日頃の生活から癖を治すように心がけましょう。

歯列矯正で歯が動きにくくなる原因

女性の口元
歯列矯正で歯が動きやすい人がいる一方で、歯が動きにくい人もいます。以下の項目に該当している方は歯が動きにくい可能性がありますのでご注意ください。

①舌の癖がある

舌を前歯に押し付けるなど、舌の癖は歯列矯正の妨げになります。歯列矯正は移動させたい向きに向かって引っ張ることで歯を動かしていきます。仮に移動させたい方向とは別の向きに舌の癖があると矯正の効果が半減してしまいますので、癖を治すようにしましょう。

②噛む力が強い

寝ている時や集中している時などに歯を食いしばる癖があると、歯に強い力がかかるため矯正で引っ張っている力を相殺してしまいます。そのため歯が動きにくくなることがあります。

③アンキローシス

歯の根っこ部分と骨の間には「歯根膜」と呼ばれる膜があります。歯根膜がなく歯と骨が直結していることを「アンキローシス」と言います。アンキローシスは、いくら歯列矯正を行ったとしても歯が動きません。

発育不全、外傷などが原因として考えられますが、人によっては原因がわからないこともあります。日常生活で支障が出ることはありませんので自分でアンキローシスと気づくことはほとんどありません。

【まとめ】歯列矯正を希望する場合は歯科医師へ相談を

歯列矯正で歯が動きやすい人の特徴、治療の概要について解説をしました。歯列矯正は歯が動きやすい人、歯が動きにくい人で治療にかかる期間が大幅に変化します。費用もそれなりにかかりますので、歯列矯正を希望する方はまず歯科医師にご相談ください。

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