歯の矯正にかかる期間は長いと聞いたことはありませんか。期間が長いのなら、効果が発揮されるまで治療をすることができないのではないかと不安に感じている方も多いでしょう。実際に歯の矯正の期間は長いのですが、そもそもなぜ時間がかかってしまうのでしょうか？
また、早く治療を終わらせる方法はないのでしょうか？

本記事では歯の矯正にかかる期間について解説いたします。時間がかかる理由や早く治療を終わらせる方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

1.歯の矯正にかかる期間

歯列矯正にかかる期間の目安は、部分矯正の場合6〜10ヶ月、全部矯正の場合はそれよりも長く1年半程度はかかると言われています。もちろん、実際にどれくらいの期間が必要かは歯の状態によって異なります。歯を動かす距離が長ければ治療に必要な期間も長くなりますし、短ければ短くなるため、あくまでも目安の1つとして考えてください。

そして虫歯や歯周病がある場合は、矯正器具をつけることができません。治療をしてから矯正器具をつけるという流れになるので、さらに時間がかかってしまいます。逆に定期的に歯の検診を行っていて、歯の状態が悪くない方や比較的歯並びが整っている方であれば、数ヵ月程度で治療が完了することもあります。

治療期間が気になるという方は、矯正治療を受ける前に歯医者さんに相談してみてください。また、歯医者さんが提示してくれる期間についてもあくまで目安です。どのように歯並びが変化していくかはわからない部分もあるので、想像よりも早く治療が完了することもあれば、長引くこともあります。

正確な歯の矯正にかかる期間について判断することはできません。少なくとも半年以上、長いと1年半以上はかかると考えておいてください。

2.なぜ歯の矯正に時間がかかるのか

歯の矯正に時間がかかる理由についてですが、そもそも現在の歯並びを綺麗な状態にするというのは簡単なことではありません。歯を触ってみるとわかりますが、歯茎にしっかりと刺さっているので簡単には動きません。それを綺麗な状態にするためには、適切な方法で歯を移動させなくてはいけないので時間がかかるのです。

しかし、歯を移動させるだけであれば、ここまで歯の矯正に時間がかかることはありません。歯の矯正の厄介なポイントは、歯を移動させた後に固定しなくてはいけないという点にあります。

歯列矯正によって歯を動かすことに成功しても、そのまま放置すると後戻りという症状を引き起こします。これは歯が元いた位置に戻ろうとする現象のことで、これを起こらないようにするためには、リテーナーという装置を使ってしっかりと固定しなくてはいけないのです。

後戻りが起こらないようにするためにも時間はかかります。このように歯列矯正と固定の両方を行わなくてはいけないため、治療全体を通して時間がかかってしまうのです。

3.早く終わらせるためにできること

誰もが歯の矯正治療を早く終わらせたいと考えているでしょう。歯の矯正を早く終わらせるためにできることは、歯医者さんの指示をしっかり守ることだけです。矯正治療を始める際に、矯正器具の取り扱い方や着用時間などについて歯医者さんから指示があります。それを確実に守るようにしてください。

ブラケットであれば自身で取り外すことができないので、着用時間について心配する必要はありません。しかし、マウスピースを使った矯正は自分で取り外すことが可能です。そのため、気分が悪いとついつい取り外してしまうことがあるのです。

また、装着するのを忘れてしまうこともあるでしょう。こういった理由によって装着時間が短くなり、矯正治療の期間が長引いてしまうというのはよくあるのです。

定められた装着時間を守れるように工夫をしなくてはいけません。外したらすぐに取り付けるというのを習慣化しましょう。

ブラケットを使った矯正治療の場合は、歯磨きがしづらいという問題があります。丁寧にケアをしないと虫歯や歯周病が発生してしまい、これによって治療期間が長引いてしまう可能性があります。それを防ぐためには、普段よりも歯磨きを意識して行わなくてはいけません。

最後に歯医者さんへ定期的に通院することも忘れないようにしてください。歯医者さんへ定期的に通院して歯の状態を確認してもらわないと、歯に異常があったときに気づけません。

これらを遵守することが歯の矯正を早く終わらせるためのポイントです。歯医者さんの指示は絶対に守るようにしてください。

まとめ

いかがだったでしょうか？最後に歯の矯正の期間についてまとめます。

1. 歯の状態によって異なるが、半年〜1年半くらいはかかることが多い。
2. 歯列矯正の他に後戻りを防止するための固定が必要なので、治療に時間がかかる。
3. 歯医者の指示を守ることが歯の矯正において最も大切。

歯の矯正の期間は長いです。しかし、長いからといって気を緩めるのではなく、歯医者さんの指示を守ることが大切です。

歯医者さんと相談をしながら、矯正治療を進めてください。