親知らずの抜歯の痛みが不安!上と下どっちが痛いのかを説明

親知らずの抜歯を予定している方の中には、「抜歯後の痛みはどのようなものなのか」と不安になっている方もいらっしゃるでしょう。痛みに関しては個人差もありますが、特に下の親知らずを抜いた後は痛みが強く出やすい傾向があります。

本記事では、親知らずの抜歯は上と下どちらの方が痛いのかや痛みが出やすい人の特徴、痛みの継続期間について紹介します。抜歯後の痛みが不安な方は、ぜひ参考にしてください。

 

親知らずの抜歯は、下の方が痛みが出やすい

親知らずの抜歯は、上よりも下の方が痛みを強く感じやすい傾向があります。理由は、上と比べると下の方が顎の骨が分厚く、麻酔が効きづらいからです。

また、顎の骨の柔らかさも上と下で異なります。上の顎の骨は柔らかいため抜歯がしやすい一方で、下の顎の骨は固いため抜歯にも時間がかかることが多いです。

そのため、一般的には上の親知らずの方が痛みが少なく、腫れにくいと言われています。ただし、個人差があるため「上も下も同じくらい痛かった」というケースもあります。

 

痛みが出にくい人・出やすい人

痛みやすさには個人差があると先述しましたが、体質的な問題もあれば、親知らずの生え方や生活習慣によっても痛みの出やすさは変わります。

ここからは、痛みが出にくい人、出やすい人の特徴についてそれぞれ説明します。

痛みが出にくい人

痛みが出にくい人には、下記のような特徴があります。

・骨が柔らかい
・代謝がよく、免疫力が高い
・親知らずが真っ直ぐ生えており、歯茎の中に埋まっていない

年齢を重ねるにつれて、骨は硬くなってしまいます。そのため、できるだけ若いうちに抜歯を済ませた方が、痛みは出にくい傾向があります。また、代謝がいいと抜歯後の傷が治るのも早いです。

痛みが出やすい人

痛みが出やすい人には、下記のような特徴があります。

・疲労やストレスが溜まっている
・日常的に飲酒や喫煙を行っている
・親知らずが斜めに生えたり、骨や歯茎に埋まったりしている

これらに当てはまる方は、免疫力が低下していたり、血行が悪かったりと、痛みが生じやすい状態です。また、当てはまらない人と比べると、抜歯の傷が治るのにも時間がかかります。

なるべく抜歯の負担を軽減したいのであれば、抜歯前後は飲酒や喫煙を控え、ストレスを溜めない生活を送りましょう。

 

抜歯後の痛みはいつまで続く?

痛みや腫れが出た場合、長くても1週間程度続くと考えておくと良いでしょう。

抜歯の際には麻酔をするため、処置中には痛みをほぼ感じません。また歯医者さんにもよりますが、抜歯前に痛み止めを服用することもあり、抜歯直後は痛みを感じにくいことが多いです。

ただし、痛み止めの効果が切れてから痛みが生じ、その後2〜3日程度は続く傾向があります。骨を削る処置を行うような難しい下の親知らずの抜歯であれば、同じくらいの期間腫れが生じるケースもあります。

痛みがどうしても我慢できない場合は、その都度痛み止めを服用することも可能です。抜歯後に処方してくれる歯医者さんも多いですが、心配であれば市販薬でもいいのかを担当の歯科医師に尋ねてみてください。

 

抜歯後、痛みを抑えるための注意点は?

抜歯後の痛みをできるだけ抑えるために、数日間は食事に注意が必要です。控えた方がいい食べ物は、下記の通りです。

・鍋やグラタンなど、熱いもの
・ピーナッツやせんべいなど、硬いもの
・味が濃いものや塩分が多く含まれているもの
・カレーや麻婆豆腐など、スパイス系の辛いもの

塩分やスパイスなどは傷口に刺激を与えてしまい、傷の治癒を遅らせる恐れがあります。また硬いものや熱いものも、出血や痛みを強くする可能性があるため、避けることをおすすめします。

痛みが出ている間は、うどんやおかゆなど、柔らかく喉越しのいい食事を行いましょう。ただし、これらも熱々の状態で食べないように注意は必要です。

痛みが治ったら、通常通りの食事に戻して構いません。

 

まとめ

親知らずの抜歯をするにあたり、上と下はどっちが痛いのか不安になる方も少なくありません。個人差はありますが、一般的には下の方が痛みが出やすいと言われています。その理由は、上に比べると下の方が顎の骨が厚く、硬いからです。

しかし、痛みの原因はそれだけではありません。親知らずの生え方や生活習慣、体質なども関係します。例えば、飲酒や喫煙をしていたり、ストレスが溜まったりしている人は免疫力が低下している可能性があるため、抜歯後に痛みが出やすくなります。それに加え、傷の治癒にも時間がかかります。

また若い時の方が骨が柔らかいため、抜歯後の痛みも少なく済む可能性があります。痛みを軽減したいのであれば、早めに抜歯しておくといいかもしれません。また抜歯前後は飲酒や喫煙を控え、できるだけ免疫力を高めておくことをおすすめします。

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