親知らずの抜歯後の食事はどのようなものにしたほうがいいの?

親知らずを抜歯した後は、食事をするのが大変だと思います。満足に食べることができないというケースも珍しくありません。そもそも食事をしてもいいのか、してもいいのなら何を食べればいいのか気になっているという方も多いのではないでしょうか?

本記事では親知らずの抜歯後の食事について解説いたします。親知らずを抜歯して食事に困っている方はもちろん、これから親知らずを抜くことになっている方もぜひ参考にしてください。

1.抜歯直後は食べるのを控えるべき

親知らずを抜歯した直後は、食事を控えるようにしてください。親知らずの状態にもよりますが、そもそも食事をしたいとはあまり思わないことが多いです。しかし、食事ができる状態であったとしても食べるのは控えるようにしましょう。目安としては2時間〜3時間くらいは食事するのを控えるべきです。

抜歯後の出血は20分〜30分程度で止まります。しかし、親知らずを抜くために行った麻酔はまだ残っていることが多いです。そのため、食事を行ったとしても感覚がほとんどありません。味はもちろんわかりますが、舌を噛んだり火傷をしたりするリスクが高くなってしまうのです。

どうしても空腹が我慢できないという場合は、親知らずを抜いた反対側の歯を使えば噛むことはできるので、絶対に食べてはいけないというわけではありません。しかし、こういったリスクがあることは理解しておく必要があります。

そして注意しなければいけないのが、親知らずを抜歯した後にできる血餅にあります。血餅とは親知らずを抜いた場所にできるかさぶたのようなもので、傷口を守るためには欠かせない存在です。しかし、親知らずを抜いた直後に食事をしてしまうと、この血餅が作られなかったり十分な量できなかったりする可能性があります。特に激しいうがいには注意しなくてはいけません。

食事をしてはいけないのはもちろんですが、飲み物を飲むのもできるだけ避けるようにしてください。飲みものは血餅を作るために固まっている血を流してしまう可能性があります。親知らずを抜歯した直後に食事をするとこれらのリスクがあるので、できればそっとしておくのが望ましいでしょう。

2.麻酔が切れた後は食事が可能

麻酔が切れた後は食事をすることが可能です。しかし、抜歯当日は血餅が剥がれやすい状態になっています。そのため、固いものや粘着性のある食べ物はできれば避けるようにしてください。これらを食べてしまうと、血餅が剥がれてしまう可能性があります。

おすすめの食事としては、おかゆや雑炊などの柔らかくてスープ状になっている食べ物です。こういった食事であれば血餅を剥がしてしまう心配がありません。他にはゼリー状飲料やヨーグルトなどもおすすめです。咀嚼が少なかったとしても、きちんと栄養が摂取できる食事内容になるようにしてください。

3.抜歯後数日は注意が必要

親知らずを抜歯してから数日は食事に注意をするようにしましょう。徐々に血餅はできているのですが、傷口はあまり安定していません。そして親知らずによる腫れがまだひいていない可能性もあります。人によってどれくらいひどくなるかは異なるのですが、痛みが激しく食事をするのにストレスがかかってしまうケースも多いです。

腫れがほとんどないような場合であれば、極端に固かったり辛かったりするものを避ければ通常通りの食事を行って問題ありません。腫れがあるという場合は、おかゆや雑炊などの食べやすいものを選んで食べるようにしてください。

個人差もありますが、当日よりも次の日の方が口が動かしづらかったり痛みが激しかったりします。満足に食事ができない状態にもなりやすいので、親知らずを抜く前には食べやすいものを準備しておくといいでしょう。親知らずを抜いた後で用意をしてもいいのですが、痛みが強すぎると何もしたくなくなってしまいます。おかゆや雑炊はレトルトのものがあるので、それを用意しておくと簡単に食事をすることができるのでおすすめです。

しばらくはこの状態が続く可能性があるのですが、栄養面には注意をしてください。おかゆや雑炊は食べやすくはありますが、栄養という面ではほとんどありません。必要な栄養素が不足しているのは間違いないので、ゼリー飲料などを活用しつつ栄養補給を行うようにしてください。食事面の準備を抜歯前に行っておくことは、非常に大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか?最後に親知らずの抜歯後の食事についてまとめます。

  1. 親知らずを抜歯した直後は麻酔が残っているので食事をするべきではない
  2. 麻酔が切れた後は、血餅が剥がれるのに注意して固いものや粘着質なものは避けるべき
  3. 抜歯後数日は傷口が安定していないので、食事に注意をしなければいけない

親知らずを抜歯した後は食事が大変だと思います。事前に準備をしておいてストレスなく食事ができるようにしておきましょう。

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