抜歯後に血が止まらない!考えられる原因と対処法について説明

抜歯治療後、出血が止まらないと不安になることもありますよね。本記事では、抜歯後に血が止まらなくなってしまう原因やその対処法について解説します。

出血の原因を知りたい方や止血方法を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

抜歯後に血が止まらない3つの原因

抜歯後に血が止まらない場合は、大きく分けて3つの原因が考えられます。「抜歯後の止血が十分でなかった」「太い血管が傷ついている」「傷口に刺激となることを行った」です。

ここからは、これらの原因について一つずつ詳しくご説明します。

原因①止血が不十分だった

抜歯後は、清潔なガーゼを患部に押し当てる「圧迫止血」を行います。その際に10〜15分ほどガーゼを噛んでもらいますが、うまく噛めていないなど圧迫する力が不十分だった場合はなかなか血が止まりません。圧迫止血する際は、10分以上しっかり噛むようにしましょう。

また抜歯後の傷口は特殊な器具を使ってきれいに整えますが、この処置が不十分だった場合も出血や痛みが出やすいと言われています。

原因②太い血管が傷ついている

抜歯の際に太い血管に傷がついてしまうと、血が止まらなくなることがあります。これは形が複雑な歯を抜く時や、歯を削って分割しながら抜く時に生じやすくなっています。

圧迫止血だけでは血を止められないこともあるため、抜歯をした歯医者さんに連絡をする方がよいでしょう。

原因③傷口に刺激となることを行った

抜歯当日の注意点は、傷口に負担を与えないように過ごすことです。固まり始めた血の塊が剥がれたり、細菌感染を引き起こしたりする原因になるからです。そのため、飲酒や喫煙、長風呂、激しい運動などは避けなければなりません。

飲酒や長風呂、激しい運動によって血行が良くなると、血が止まらなくなる可能性があります。また、喫煙はタバコを吸う時の力で血の塊が剥がれ、出血の原因となります。

歯磨きの際にも傷口を避けて優しくブラッシングしたり、うがいを強く行わないようにしたり注意が必要です。

これらの習慣に心当たりがある場合は、傷が落ち着くまで一時的に控えてみてください。

 

血が止まらない時の対処法は3つ!

抜歯後、血が止まらないとだんだん心配になってくるものです。まずはご自宅でできる対処法で様子を見て、必要に応じて歯医者さんを受診するようにしましょう。

ここからは、血を止めるために自宅でできる対処法を3つご紹介します。

対処法①傷口を圧迫する

一つ目の対処法は、圧迫止血を行うことです。清潔なガーゼを用意し、患部に押し当てるように強く噛んでください。ガーゼが小さいとしっかり噛めないため、大きめのガーゼを丸めて患部に当てるのがポイントです。

ガーゼがない場合は、ティッシュでも大丈夫です。同様に、しっかり固く丸めて使用するようにしましょう。

血が止まったか気になると思いますが、止血の途中で外すのは避けてください。理由は、十分な圧迫ができなくなるからです。30分程度を目安に、強く噛みましょう。

30分ガーゼを噛んでも出血量が減らない場合は、傷口に問題がある可能性もあります。歯医者さんへ連絡して、傷口を確認してもらいましょう。

対処法②頬を冷やす

抜歯した側の頬を、冷たいタオルで冷やすのも有効な手段です。気をつけたいポイントは、氷を使用するのではなく、冷やしたタオルを使用することです。また、長時間冷やしすぎないよう気をつけましょう。血流が悪くなりすぎると、逆効果となる場合もあるからです。

対処法③安静にする

抜歯後は、傷口に負担を与えないように過ごすことが大切です。あまり動きすぎないよう、なるべく安静に過ごしてみてください。

寝転んでしまうと、頭へ血がたくさん流れてきて出血が止まらなくなる可能性もあります。椅子に座るなど姿勢を工夫し、できるだけ頭を下げないようにゆっくりと過ごすのがポイントです。

まとめ

抜歯後、血が止まらない原因として考えられるのは「きちんと止血できていない」「太い血管が傷ついている」「傷口に刺激となることを行った」の3つです。

できるだけ早く血を止めるためにも、まずはご自宅でできる「傷口の圧迫」「頬を冷やす」「安静にする」の3つの対処法を行ってみましょう。これらを試しても止まらない場合は、歯医者さんでの処置や傷口に問題があるかもしれません。抜歯した歯医者さんへ連絡を取り、傷口の状態を確認してもらいましょう。

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