ついクセとしてやってしまう人が多いのが「歯の食いしばり」です。力を入れる時や悩んでいる時に無意識で行う人も多いのではないでしょうか。

歯の食いしばりは、肩こりなどの原因になる可能性があるので、早急に治すことが大切です。

具体的に歯の食いしばりはどのようなことが原因で引き起こされるのか、対処法についても一緒に解説していきます。

歯の食いしばりが生じる原因は？

クセになってしまうと、なかなか改善できない歯の食いしばりは、どのようなことが原因で生じる可能性があるのでしょうか。考えられる原因について紹介していくので、参考にしてみてください。

ストレスや緊張が影響している

歯の食いしばりが生じる原因としては、日頃のストレスや緊張から行われることがあります。理由としては、交感神経が優位になる時に歯に力を込めてしまうケースが多いためです。

できるだけストレスや緊張が発生しない環境をつくり、意識的に食いしばりを抑制する必要があります。

歯並びが影響している

歯並びが悪い場合、物を噛むことが難しく、自然と力を込めてしまうケースがあります。人よりも食いしばりが多くなる傾向があるので、歯並びが気になる人は注意が必要です。

歯並びを治す手段としては、矯正治療を受ける方法があります。自分の歯並びで食いしばりが発生しているのか、一度歯医者さんで検査を受けてみてください。

歯の食いしばりで生じる可能性がある症状

日常的に歯を食いしばっている場合、何らかの症状が口腔内で引き起こされている可能性があります。歯の食いしばりによって生じる可能性のある症状とは、どんなことが考えられるのか紹介していきましょう。

歯が欠けてしまう

日常的に歯に力が加わってしまうと、歯に負担がかかってしまい、欠けてしまう恐れがあります。歯が欠けてしまうと、欠けた部分に歯垢が蓄積されて虫歯になりやすくなるかもしれません。

早めに治療しないと症状が悪化する可能性があるので、歯が欠けた時は早めに歯医者さんで診察してもらってください。

歯の移動が生じる可能性がある

歯の食いしばりによって力が加わると、歯が移動してしまい、噛み合わせが変わる恐れがあります。噛み合わせが悪くなれば、歯と歯の隙間に歯垢が溜まりやすくなるので、虫歯や歯周病が発生してしまう可能性があるでしょう。

歯に違和感を覚えた時は、歯医者さんに相談してみてどのような対応をすべきなのか話をしてみてください。

知覚過敏になる恐れがある

食いしばりによって歯が欠けてしまうと、歯の表面にあるエナメル質がなくなってしまい、冷たい物を食べる時にしみる可能性があります。

知覚過敏の原因になる恐れがあるので、歯に負担をかけないために対策を講じることが大切です。

歯の食いしばりを改善するための対処法

歯の食いしばりが日常的に生じている場合は、歯が欠けたり知覚過敏になったりする恐れがあります。早めに対処法を講じて、食いしばりの改善を行うことが大切です。

歯の食いしばりを改善するための対処法とは、どのようなことが考えられるのか紹介していきます。

マウスピースを装着する

歯医者さんでマウスピースを作ってもらえば、歯と歯がぶつかるリスクが抑えられるので負担を軽減させることができます。

食いしばりは無意識に行うことが多いので、マウスピースを着けておけば安心して生活を送ることができるでしょう。

寝ている時に装着すれば、睡眠中の歯ぎしりを改善する方法としても利用できます。

歯を矯正する

食いしばりが発生している原因が歯並びにある場合、歯を矯正することで改善できる可能性があります。正常な歯の位置に戻せるので、違和感なく食事を楽しむことができるでしょう。

また、歯を矯正すれば、歯と歯の隙間に歯垢が溜まりにくくなるので、虫歯や歯周病の予防にもなります。

顎に負担がかかる姿勢を取らない

日常的に歯に負担がかかる姿勢を取っていると、歯並びが悪くなる可能性があります。そのため、頬杖をつくなどのクセは矯正しておくことが大切です。

また、寝ている時の姿勢は、できるだけ顎や首に負担をかけない姿勢を取るようにしましょう。姿勢が悪いと骨格が変わってしまい、歯並びが悪くなって歯ぎしりが生じてしまう恐れがあります。

横向きで寝ないなど、寝る時の姿勢をよく検討して睡眠を取ってみてください。

歯の食いしばりを治すなら歯医者さんに相談しよう

日頃から歯の食いしばりが生じていて、歯に負担がかかっていると感じるなら、一度歯医者さんに相談してみてください。

歯医者さんであれば、食いしばりの対処について有効な提案を出してくれる可能性があります。

予防としては、顎の骨格がズレるようなクセや姿勢は取らないようにして、食いしばりが誘発されないようにすることが大切です。

また、マウスピースを利用すれば、食いしばりの改善はできないかもしれませんが、歯への負担は軽減できるでしょう。

自分に合った改善方法を実践して、食いしばりを治してみてください。