20代でも歯茎は下がるので注意!すぐに歯医者さんで治療を

「20代はまだまだ若いし特に歯茎の心配はしなくて大丈夫」と思っているかもしれませんが、実は20代でも歯茎が下がることがあります。

当コラムでは、20代で歯茎が下がる原因や治療方法について解説していきます。歯茎のケアを行わなければ取り返しのつかないことになりますので、20代でもしっかりと歯茎のケアを行いましょう。

歯茎が下がることを歯肉退縮と言う

歯茎の写真
歯を覆っている歯茎が下がることを「歯肉退縮」と言います。歯茎が下がり、歯肉退縮が進行してしまうと歯茎と歯の間に隙間ができてしまい細菌に感染しやすくなってしまいます。

歯肉退縮は治療をせずに放置してしまうと、歯の周りと骨の構造が損傷してしまい歯がなくなってしまうことがあります。治療を行わなければ完治しませんので、治療が必要です。

  1. 歯がぐらぐらする
  2. 歯が長く見える
  3. 歯根が露出している

歯肉退縮が進行すると上記の症状が見られます。

①歯がぐらぐらする

歯肉が退縮すると、歯茎の中で細菌が繁殖してしまいます。細菌が繁殖し、歯茎が下がり歯がぐらぐらすることにつながります。

②歯が長く見える

歯肉退縮すると、健康だった時と比べて歯が長く見えてしまいます。これは歯茎が下がったことが原因です。

③歯根が露出している

歯根が露出してしまうと、歯が過敏になります。歯根の露出は歯周病にもつながりやすいため注意が必要です。

20代でも要注意!歯茎が下がる原因

歯磨きの写真
20代でも歯茎が下がることがあります。その原因がこちらです。1つだけでも歯茎が下がる原因となりますが、複数に該当しているとより歯茎が下がることに繋がります。

①力強く歯磨きをしている

歯磨きは汚れを落とすためにゴシゴシ行わなければいけないと思っているかもしれません。力強く歯磨きをしてしまうと歯のエナメル質がすり減ってしまい、歯茎が下がる原因となります。

②歯周病

歯茎が下がる原因としてもっとも多いのが歯周病です。歯周病は、細菌が原因で起こる歯茎の病気のことです。細菌によって歯茎組織と歯を支えている骨が破壊されてしまいます。顎の骨が菌によって溶けてしまうと、骨を覆っている歯茎も退縮してしまいます。

歯周病は初期段階では痛みが発生しないため、気づかないうちにどんどん進行してしまいます。治療をせずにそのまま放置すると歯周炎となり悪化していきます。歯周病の初期症状は以下のとおりです。

  • 歯茎が赤くなる
  • 歯茎が腫れている
  • 歯茎を押すと痛みがある
  • 歯茎から出血する
  • 口臭がする

自身の症状と照らし合わせて見てください。

③歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりを行い、歯の一部にだけ強い力が加わっていると少しずつ痩せていき歯の根元が見えるようになります。

歯を食いしばる癖がある場合は、ボトックス注射を行うことで筋肉の動きを抑えることができると言われています。

④ホルモンバランスの変化

妊娠中などホルモンバランスの変化によって歯茎が過敏になり歯茎が下がることもあります。

⑤喫煙

喫煙することにより、歯茎が下がる原因となる歯垢が溜まりやすくなります。

下がった歯茎を放置することは危険

歯科医師の写真
下がった歯茎は放置していても良くなることはありません。悪化を防ぐためにも歯科医師に診てもらうようにしてください。

  • 他の歯と比べると歯茎が下がっている
  • 歯茎が下がっていて食事をすると歯が痛い

特に上記の症状が出ている場合は、速やかに受診し治療を行いましょう。放置すると、時間も費用も増えていきます。最悪の場合、抜歯する事も考えられます。

歯医者さんで受ける治療方法

歯茎の下がり具合で治療方法は異なりますが、初期の歯肉退縮だと歯周病の治療や歯と歯茎のクリーニングなどを行います。間違った歯磨きを行うことも歯茎が下がる原因ですので正しい歯磨きの方法も指導してもらいましょう。

歯肉退縮が進行しており、移植が必要な場合は他の歯茎から移植、歯茎を引っ張って移植する外科治療を行います。

歯周病が原因で歯茎が下がっている場合は、溜まっている歯垢や歯石の除去が主な治療方法となります。汚れを取り除くことにより歯周病の進行を防ぎ、歯茎の状態を改善していきます。

治療にかかる期間

歯周病の治療は、およそ1ヶ月程度で終了します。ただし範囲が広ければ半年から1年程度時間がかかることがあります。

歯茎の移植で外科治療を行う場合は、治療時間は1時間程度ですが1週間後に抜歯などを行う必要があります。保険が適用されると1万円前後ですが、保険適用外となると8万円かかると言われています。

歯茎が下がっていると感じたら早めに受診することで治療期間が大きく異なります。

【まとめ】20代でも歯茎が下がる!歯科健診で早期発見を

当コラムでは、20代で歯茎が下がる原因や治療方法について解説しました。20代は若いですが歯茎が下がる可能性が十分に考えられます。そのままにしていても完治することはありません。

必ず歯医者さんに行き受診を行いましょう。歯周病は初期症状がほとんどないため、早期発見のためには定期的に歯科健診を受けることがおすすめです。

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