歯茎が赤いのはなぜ?考えられる3つの原因と対策について解説

健康な歯茎はピンク色をしています。

では、歯茎が赤くなるときはどのようなときでしょうか。

歯茎が赤いときは、栄養バランスが乱れているときや歯茎に炎症が起きている状態が考えられます。

今回は、歯茎が赤いときに考えられる原因や病気について解説していきます。対策方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

歯茎が赤い原因

歯茎が赤いときは歯周病であることがほとんどです。

しかし、病気ではなく栄養不足でも歯茎は赤くなることがあります。

それぞれ詳しく説明していきます。

歯周病

歯周病は一度は聞いたことのある病気ではないでしょうか。

歯茎に炎症が起きて、腫れや歯肉からの出血が主な症状です。

歯周病には「歯肉炎」と「歯周炎」の2種類があります。

それぞれの違いについて解説していきます。

歯肉炎

歯周病の初期段階が「歯肉炎」であり、炎症が骨まで到達せず歯茎のみの場合を意味します。

歯茎が腫れて赤い状態で、歯磨きをすると出血することがあります。まだ炎症が軽い状態のため、歯磨きを正しく行えば改善できる可能性があります。

歯周炎

歯肉炎からさらに進行した状態が「歯周炎」であり、炎症の度合いが「軽度・中等度・重度」に分類されます。

軽度の歯周炎では、顎の骨が溶け始めている状態です。

歯茎は赤く腫れ、冷たいものや刺激物がしみやすくなります。口臭が発生する段階でもあります

 

中等度の歯周炎では、顎の骨が半分以上溶けている状態をさします。

歯茎からの出血や歯がグラついてきます。

重度の歯周炎では、顎の骨がほとんど溶け、歯の根元が見えている状態です。

上記の症状に加え、膿(うみ)も出てきます。

親知らず周辺の炎症

歯茎が赤いときは、親知らずが影響しているかもしれません。

親知らずが横向きなどまっすぐに生えていない場合は、生えてくる過程で歯と歯茎のあいだにすき間ができることがあります。その部分に細菌が入り込むことで炎症を起こし、歯茎が赤くなります。

栄養不足

ビタミンやミネラルが不足して栄養のバランスが乱れることにより、歯茎が赤くなることがあります。

栄養不足が原因のときは歯茎の一部分ではなく、歯茎全体が赤くなります。歯茎全体が赤いときは、栄養不足というサインかもしれないので積極的にビタミンを摂取するよう心がけましょう。

歯茎が赤い状態に伴って起こること

歯茎が赤い状態を放っておくと、さまざまな症状が現れてきます。

歯茎が赤くなると、その後どのような症状が出てくるのかを説明していきます。

歯茎が痒くなる

歯茎が赤い状態を放置すると、むず痒くなってきます。

歯周病の初期症状として歯茎のむず痒さが挙げられます。細菌が繁殖している状態であり、さらに進行すると痛みも出てくるでしょう。歯周病の初期段階は正しく歯磨きをすることで改善されることがあります。

出血しやすくなる

歯茎の炎症が進み、歯を磨いているときや食事をしているときなどに出血する可能性があります。歯茎から出血するということは歯周病が悪化している状態を意味するので、早めに歯科医院に受診するようにしましょう。

食事がとりにくくなる

歯周病が進行すると顎の骨が溶けていき、歯がグラついてきます。これにより食事がとりづらくなります。

ここまで症状が出てくると歯周病もかなり進行している状態なのですぐに歯科医院で治療を受けましょう。歯周病は歯を失う原因にもなるので早期治療が重要です。

歯茎の健康を保つための対策

歯茎が赤いときのほとんどは歯周病であると説明してきました。

歯周病は日頃の対策で発症予防ができるので、以下の方法を実践してみてください。

正しい方法で歯磨きをする

一番大事なのは口内の細菌を繁殖させないことです。

そのためには歯磨きでしっかりと歯垢を除去することが重要です。歯の表面だけでなく、歯ブラシを斜めにして歯と歯茎の間も意識して磨くようにしましょう。

磨くときの力加減にも注意が必要です。強く磨きすぎると歯茎を傷つけてしまうため、歯ブラシは弱めの力で小刻みに動かすようにしましょう。歯と歯の間は歯ブラシでは磨きづらいため、フロスや歯間ブラシを使うことをおすすめします。

歯科医院では歯磨きの指導も行っているので、定期健診の際に聞いてみても良いでしょう。

規則正しい生活をする

歯茎全体が赤いときは、ビタミンの不足やミネラルのバランスが乱れていることが考えられると説明しました。

歯茎の健康を保つためには栄養バランスも大事です。細菌に対する抵抗力を高めることで、病気を予防することができます。免疫力を高めるためには、食事だけでなく休息もしっかりとり、ストレスを溜めこまず、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。

歯茎が赤いときは早めに歯科医院を受診

歯茎が赤いときは、多くの場合歯茎に炎症が起きていることを意味します。

特に歯周病は顎の骨を溶かす病気で、進行すると歯を失う可能性もあります。

自覚症状はなくても、早期治療が大事になる場合もあるので、歯茎が赤いと感じたときは早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

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