虫歯が大きくなると、最後はどうなるのか?起こりうる3つのデメリットを解説!

虫歯は徐々に進行していくことをご存じですか?虫歯といえば激しい痛みがあると思っているかもしれませんが、実際には虫歯であっても痛みが発生しないケースはあります。軽度の虫歯であれば痛みは起こらないのですが、徐々に大きくなっていくことで痛みを伴うようになるのです。

このように治療しないと徐々に大きくなってしまう虫歯ですが、あまりにも大きくなりすぎると最終的にはどうなるのでしょうか?本記事では虫歯が大きくなるにつれて起こる症状について解説いたします。

1.神経が死んでしまう

虫歯というのは歯の表面から奥にある神経に向かって徐々に進行していきます。虫歯の痛みを感じるのは神経の部分であるため、虫歯になったばかりの歯はまだ神経に到達しておらず、痛みを感じることがありません。

しかし、徐々に歯が溶けていき、虫歯が神経に到達するとズキズキと痛むようになるのです。最初は物を食べたり、冷たいものを飲んだりすると痛んでいたのが何もしなくても痛むようになってしまいます。

この状態を放置していると歯の根っこの部分である歯根までもが虫歯で犯されてしまいます。その結果、神経が完全に死んでしまうのです。神経が死ぬと痛みを伝えるという機能がなくなるので、虫歯の痛みを感じることはなくなります。

しかし、痛みがなくなったとしても虫歯が治ったわけではありません。この歯が原因で他の歯も虫歯になってしまう可能性があります。そのため、必ず治療を行わなくてはいけません。

 

2.歯はほぼ完全に溶けてなくなる

神経が死んでいる状態は、虫歯が歯の奥深くまで進行していることを意味します。虫歯が進行すると歯は溶け出していくので、神経が死んでいる状態では歯はほとんど無くなっていることが多いです。

さらに他の歯に虫歯が移っている可能性もあります。そうなると複数の歯が溶け出しているかもしれません。治療をずっと行わないと、最終的には歯が全くない状態になってしまいます。それを防ぐために、なるべく早く治療を行わなくてはいけないのです。

しかし、歯がなくなっているのに治療ができるのかと思う方もいるのではないでしょうか。初期症状の虫歯であれば、虫歯部分を削って詰め物をすることで治療が可能なのですが、そもそも歯がなくなっていてはそのような治療をすることはできません。

虫歯で歯がなくなってしまうと、抜歯をするしか治療法はありません。そして入れ歯やブリッジといった方法で歯の機能を復活させることになります。歯の機能を回復させる方法はたくさんあるのですが、これらの方法には1つの欠点があります。

3.治療費が高額になる

入れ歯やブリッジ、あるいはインプラントといった歯を抜いた後に機能を回復させるために行う処置は、どれも治療費が高額です。利用する材質や歯の状態によっても異なるのですが、数十万以上かかることも珍しくはありません。

しかし、高額だからといって歯がない状態のままにしておくと、日常生活において不便な点が数多く発生します。歯がある状態だとイメージしづらいかもしれませんが、歯が1本ないというのは食事をするうえで非常に厄介なのです。抜けた場所に食べ物が挟まったり、噛む力が弱まったりしてしまいます。

こうなると食事そのものが楽しめなくなり、別の健康被害を引き起こす可能性も考えられます。そのため、治療は絶対にしなくてはいけません。しかし、治療費が高額なので、負担が大きくなってしまうのです。

虫歯は早期治療をすれば、数千円で治療が完了するケースも多くあります。複数回歯医者さんに通うという手間も必要ありません。時間がない、お金が勿体無いなどの理由で虫歯治療を後回しにしているという方もいるでしょう。しかし、その状態を放置しているとより多くの時間とお金がかかる結果になってしまいます。

虫歯は大きくなる前に治療するのを基本としてください。できれば定期的に検診を行い、痛みが起こる前の状態で治療をしてしまうのがベストです。一度虫歯になると歯磨きをどれだけしても治ることはありません。

歯医者さんで治療をしない限り虫歯は治らないので、なるべく早く治療を受けることを心がけてください。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?虫歯が大きくなるとどうなるのかを以下にまとめます。

  1. 神経が死んで痛みを感じなくなる。しかし、虫歯がなくなったわけではなく、放置していると他の歯に虫歯が移る可能性がある。
  2. 歯のエナメル質はほぼ溶けてなくなってしまう。その状態で虫歯を治療するためには、抜歯をするしかない。
  3. 抜歯をした後に行う処置である入れ歯やブリッジ、インプラントはどれも治療費が高額になる。

虫歯が大きくなると数多くのデメリットがあります。一度大きくなってしまってからでは遅いので、虫歯は早めに見つけるようにしましょう。万が一、痛みを感じたらすぐに治療することを心がけてください。絶対に放置してはいけません。

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