銀歯が臭い原因は?自分でできる対処法と歯医者さんでできる対処法はこれ

銀歯の周辺をフロスした時に「何だか臭い気がする」と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では銀歯が臭くなる原因とその対処方法について説明します。対処法はご自宅でできる方法と歯医者さんでできる方法をそれぞれご紹介いたしますので、できることから取り入れて見てください。

 

銀歯が臭い原因

銀歯が臭い原因には、大きく分けて2つの理由があります。1つ目は「汚れが溜まっているから」、2つ目は「むし歯ができているから」です。

ここからは、これらの原因についてそれぞれ詳しく解説します。

原因①汚れが溜まっている

銀歯を長期的に使い続けていると、劣化して歯と銀歯の間に隙間が生じます。その隙間に汚れや食べカスなどが溜まると、臭くなってしまうのです。

また銀歯は金属ですが、傷つきやすいという特徴もある素材です。使用期間が短くても、口腔内で毎日使っているうちに表面が傷つき、その傷の中に汚れが溜まっている場合もあります。

隙間や傷の中までは歯ブラシが届かないため、歯磨きだけですべてを取り除くことができません。その結果、歯磨きをきちんとしてもにおいが生じてしまうのです。

原因②虫歯になっている・膿がある

詰め物や被せ物の下に虫歯が再びできることを「二次カリエス」と言います。銀歯は歯との境目に隙間ができやすいため、その隙間から細菌が侵入して二次カリエスを起こしてしまう可能性もあるのです。

また、隙間から細菌が侵入したことにより、膿が溜まる場合もあります。その結果、歯茎が腫れたり嫌なにおいが生じたりします。

 

自宅でできる対処法

「すぐに歯医者さんを受診するのは難しい」「手っ取り早く臭いを取りたい」という方は、まずはご自宅で試せる対処方法に取り組んでみましょう。

ここからは、比較的簡単に取り組める3つの対処法をご紹介します。

対処法①マウスウォッシュでうがいする

マウスウォッシュでうがいをすると、においの原因となる細菌を洗い流すことができます。口臭も一時的な改善が期待できるでしょう。ただし、長期間こびりついている頑固な汚れは落とせないため、根本的な原因を取り除くことはできません。

対処法②歯磨きの仕方を見直す

銀歯を付けているところは、かつて虫歯治療を受けた場所ではないでしょうか。以前から手入れが十分に行えておらず、汚れが溜まりやすいポイントになっているのです。そのうえ銀歯を付けているため、隙間には汚れが蓄積しやすくなります。

歯磨きの際には、隙間の汚れもしっかり除去する意識が大切です。歯1本1本を磨くイメージで、銀歯の周りをしっかり磨くようにしてみてください。

対処法③多様なデンタルグッズを活用する

歯ブラシだけで手入れしている場合は、歯間ブラシといった清掃補助器具も使うことをおすすめします。歯ブラシの毛が届きにくい隙間にもアプローチでき、しっかり汚れを除去することができます。

代表的な清掃補助器具には、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシなどがあります。歯の隙間が狭い場所はデンタルフロス、隙間が広い場所は歯間ブラシやワンタフトブラシが有効です。

歯間ブラシやデンタルフロスが銀歯に引っかかってしまったり、糸が切れたりする場合は、歯と銀歯に隙間が生じている恐れがあります。できるだけ早めに歯医者さんで状態を確認してもらいましょう。

 

歯医者さんでできる対処法

根本的な原因をしっかり解決したい場合は、歯医者さんを受診することが有効な手段です。

ここからは、歯医者さんで受けられる対処法について2つご紹介します。

対処法①歯医者さんでメンテナンスを受ける

ご自宅でのケアを頑張って行ったとしても、汚れを残さず除去することは難しい場合がほとんどです。また汚れが固まってしまった歯石は、歯ブラシでは除去できません。

自宅では取り除けない汚れまでしっかり落とすためには、歯医者さんでのクリーニングが効果的です。クリーニング後は歯面が艶やかになるため、汚れがつきにくい状態にもなります。

また定期的にクリーニングを受けていれば、銀歯から悪臭がする前に治療や付け替えを提案してもらうこともできます。すでに臭い気がする場合は、状態チェックを兼ねてクリーニングに行ってみてはいかがでしょうか。

対処法②銀歯をセラミックに変える

銀歯は経年劣化すると汚れが付着しやすく、二次カリエスも生じやすくなっています。臭くなる原因をできるだけ取り除きたい場合は、汚れが付着しにくいセラミックに付け替えてもらうとよいでしょう。

セラミックといっても、さまざまな種類のものがあります。強度のあるもの、天然歯と遜色ない見た目を表現できるものなど、種類によって特徴も異なります。

噛み合わせや使用する部位によっても適した素材が変わりますので、歯医者さんで自分に合う素材を相談してみるとよいでしょう。ただし、自由診療になるため費用が高くなる点には注意が必要です。

 

まとめ

銀歯が臭い原因は主に2つで、「歯と銀歯の間に生じた隙間にある汚れ」もしくは「銀歯の下にあるむし歯や膿」です。

銀歯は衝撃に強いというメリットがある一方で、傷つきやすく経年劣化するというデメリットもあります。劣化した銀歯と歯との間には隙間が生じやすく、その隙間から汚れや細菌が侵入してしまうのです。

臭いを防ぐためには歯ブラシやデンタルグッズをうまく使い、銀歯の周りに汚れを残さないようにすることが大切です。それに加え、定期的に歯医者さんでクリーニングを受けるとよいでしょう。自分では取り除けない汚れまでしっかり落としてくれるため、嫌なにおいの原因も取り除くことができます。

すでに銀歯が臭い場合は、銀歯の下にむし歯や膿がある可能性があります。歯医者さんでチェックしてもらい、必要な治療を受けましょう。

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