奥歯の歯茎が痛い!考えられる原因と痛みを抑える4つの対処法

奥歯の歯茎が痛い場合、このまま放っておいても大丈夫なのかと心配になる方もいるでしょう。歯茎が痛いときは放置せず、歯科医院を受診することをおすすめします。

今回は、奥歯の歯茎が痛くなる6つの原因とその対処法について解説していきます。

 

奥歯の歯茎が痛い理由

奥歯の歯茎が痛いときの理由はいくつか考えられます。痛いだけでなく、歯茎が腫れているなどの症状もあれば、虫歯や歯周病が進行しているかもしれません。以下に、奥歯の歯茎が痛いときに考えられる6つの原因について説明しています。

歯周病

奥歯の歯茎が痛いときは、歯周病であることがほとんどです。

歯周病とは歯肉に炎症が起きている状態で、初期の頃はあまり自覚症状はありませんが、進行するにつれて腫れや出血など様々な症状が現れます。奥歯は他の歯と比べ、噛む力が強いため歯周病の進行速度が早いのが特徴です。

歯周病は虫歯よりも歯を失う可能性が高い病気です。

細菌が繁殖している

歯の根元に細菌が繁殖することで歯茎が痛いと感じることがあります。「歯根嚢胞(しこんのうほう)」と呼ばれており、歯の根元の空間に濃(うみ)が溜まる病気です。歯周病と同様に、自覚症状がないまま進行することがほとんどです。

虫歯

奥歯の歯茎が痛いと感じるときは、奥歯が虫歯である可能性も考えられます。

奥歯で虫歯が進行していると、歯茎に痛みや腫れが出てきます。歯は再生しないため、一度削ってしまうと人口の歯を入れる方法しか手段はありません。歯を失わないためにも、早めに歯科医院で治療するようにしましょう。

治療した部分でも詰め物のすき間から細菌が入り、繰り返し虫歯になることがあるので注意が必要です。

親知らず周囲の炎症

親知らずがまっすぐ生えずに周辺の歯茎を刺激するなどの原因から、その部分に炎症が起き、奥歯の歯茎が痛くなることがあります。

親知らず全体が歯茎の中に埋まっている状態であればあまり心配はありませんが、少しでも歯茎から露出している場合は細菌に感染しやすくなっています。

親知らずが残っている場合は、奥歯の歯茎が痛いときに考えられる原因の一つです。

歯の破片が残っている

奥歯の抜歯や虫歯治療をした際に、歯の破片が歯茎に残っていると炎症を起こし痛いと感じます。同時に腫れも出てくるので、その場合は歯科医院で除去してもらう必要があります。

腫瘍

歯茎や顎の骨に腫瘍があることで奥歯の歯茎に痛みを感じるときがあります。骨髄炎や口腔がんなどが考えられ、口の中が清潔でない、タバコやお酒の摂取が多いなどの理由が発症の原因となります。

 

奥歯の歯茎が腫れて痛いときの4つの対処法

歯茎が腫れて痛いときは、我慢せずに痛みを止めるようにしましょう。以下にご紹介する方法は、病気を治すものではなく痛みを抑える方法のため、すぐに病院に行けないときの応急処置だと思ってください。

腫れている部分を冷やす

患部を冷やすことで、腫れを落ち着かせることができます。

氷のうを持っている場合は頬の上からあて、持っていない場合は濡らしたタオルなどを利用して患部を冷やすようにしましょう。

口の中に氷や冷えた水を入れ、直接患部にあてることは症状を悪化させる原因になるため、必ず皮膚の上から冷やすようにしてください。

痛み止めを服用する

奥歯の歯茎が痛い場合は、痛み止めを飲むことで一時的に痛みを和らげることができます。

食事が取れなかったり、夜に眠れなかったりなど日常生活に支障をきたすほどの痛みを感じている場合は痛み止めを飲むことをおすすめします。痛み止めで症状が落ち着いても、痛みの原因を除去できたわけではないので早めに歯科医院を受診しましょう。

やわらかめの歯ブラシを使用する

奥歯の歯茎が痛いときは刺激を加えないことが大事ですが、口の中を清潔に保つためにも歯磨きは欠かせません。歯磨きができないほど痛い場合は、痛み止めを飲みましょう。

口の中の衛生状態が悪いと、さらに症状を悪化させてしまう可能性があります。普段からかための歯ブラシを使用している場合は、やわらかめのものを使用してなるべく患部を刺激しないように注意しましょう。

休息をとる

痛みを落ち着かせるためには、体を休めて免疫力を高めることも重要です。体調不良が続いている場合は積極的に休息をとるようにしましょう。

栄養のあるものを摂取し、十分な睡眠時間を確保するよう心がけてください。痛みや腫れを悪化させないよう、抵抗力を高めることが大事です。

また、過度なストレスを感じていると免疫力は低下してしまうので、身体的な休息だけでなく、ストレスも溜めこまないようにしましょう。

奥歯の歯茎が痛いときは早めに歯科医院へ

奥歯の歯茎が痛い理由にはさまざまな原因が考えられることを解説してきました。

痛みがあると、食事ができない、眠れないなど日常生活に支障が出ます。

長期間放置すると病状が進行・悪化することもあるので、異変を感じたら早めに歯科医院に行くようにしましょう。

掲載内容に問題がありますか? 報告する