虫歯治療は保険適用される?保険適用されないケースも紹介!

虫歯治療をした際に、思っていたよりも高額になった経験はありませんか?虫歯にはもちろん保険が適用されます。そのため、基本的には払うのが難しいほど高額になることはありません。しかし、治療内容によっては保険適用がされない場合があるのです。

本記事では虫歯治療と保険適用について解説いたします。

1.基本的な治療は全て保険適用

虫歯の治療にはいろんな種類があります。歯を削ったり、麻酔を使ったり、歯の汚れを掃除したりと数多くの種類があるのですが、それらの作業は全て保険適用されます。つまり、虫歯治療のために必要な作業において、保険が適用されないことはありません。

それではどういった場合に保険適用されないのでしょうか?虫歯が重症化すると、歯を削ってそこに詰め物を入れるという処置が必要になります。状況によっては被せ物をする必要もあります。この詰め物や被せ物の種類によって保険適用されない場合があるのです。

ほとんどの方は、詰め物の被せ物の種類まであまり意識したことはないでしょう。実はこれらには数多くの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。全ての歯医者さんが全ての詰め物や被せ物に対応しているわけではないので、歯医者さんによっては入れることができない詰め物があるかもしれません。

しかし、虫歯治療をする際の詰め物や被せ物の特徴を知っておけば、歯磨きなどに対する意識が変わります。保険適用の有無も含めて紹介していくので、ぜひご確認ください。

2.保険適用される虫歯の詰め物・被せ物

まずは「コンポジットレジンインレー」です。これは白いプラスチック素材で作られた詰め物であり、歯の中に入れても見た目としてあまり違和感がないのが特徴です。また、治療期間が短いという特徴もあり、2〜3週間で治療を完了することができます。

他にも歯を削る必要がなかったり、金属を使用していないので金属アレルギーの人でも使えたりといったメリットがあります。

しかし、デメリットもあるため注意してください。コンポジットレジンインレーは、時間が経つと変色してきます。そのため見た目が悪くなってきてしまいます。さらに強度があまり強くありません。噛み合わせが強い場合は、欠けてしまう可能性があります。

しかし、変色はメンテナンスによって修復できますし、欠けたコンポジットレジンインレーも修復できるので、歯医者さんに定期的に通っていれば大きな問題はありません。虫歯治療では利用されるケースが非常に多く、メジャーな詰め物といえるでしょう。

次に「銀色の金属素材」です。「銀歯」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、一般的に銀歯とは被せ物のことを指します。銀色の金属素材は削った部分にだけ使用される詰め物なので、銀歯とは少し異なります。ちなみに銀歯は保険適用される被せ物であり、特徴はほぼ銀色の金属素材と同じです。

素材の正式名称は金銀パラジウム合金です。先ほどのコンポジットレジンインレーは、噛み合わせが強い部分(奥歯)に使用すると欠けてしまうというデメリットがありました。

銀色の金属素材は金属であるため強度が非常に高いです。そのため、噛み合わせが強い部分であっても安心して利用することができます。

しかし、金属なのでどうしても見た目は悪くなってしまいます。また、時間が経つと金属が錆びて溶け出してしまい、歯や歯茎が変色してしまう可能性もあるため、採用するかどうかは慎重に考えなくてはいけません。

錆びにくい金属を利用すればいいのでは?と考える方もいるでしょう。そういった金属は、全て保険適用外です。つまり、安価な治療と錆びにくい金属の利用を両立することはできないのです。一長一短なので、どちらを利用するかはよく考えましょう。

最後に「硬質レジン」です。歯科用プラスチックと呼ばれている被せ物ですが、色が歯に非常に似ているので、見た目がいいというメリットがあります。また、金属を使用しないので、アレルギーがある人でも問題ありません。

しかし、時間が経つと変色してきますし、強度も弱いです。このようにメリットとデメリットを比較したうえで、どれを利用するかを判断してください。

3.保険適用されない虫歯の詰め物・被せ物

まずは「ゴールドインレー」です。ゴールドインレーは詰め物でもちろん金属なので、強度が強く力のかかる部位でも使用することが可能です。また、二次的な虫歯になりにくく、金属が溶け出すこともないので歯茎が変色しないなどのメリットもあります。

しかし、あくまでも金属なので見た目はあまりよくありません。

最後に「オールセラミック」です。非常に見た目がいい被せ物で、汚れがつきにくいという特徴があります。しかし、歯をたくさん削らなくてはいけないため、治療に時間がかかるというデメリットがあります。

まとめ

いかがだったでしょうか?最後に虫歯と保険適用についてまとめます。

  1. 保険適用されるかどうかは虫歯治療に利用する詰め物、被せ物の種類によって決まる。
  2. 保険適用される詰め物や被せ物は安価で利用できるが、強度や見た目などのデメリットもある。天秤にかけたうえでどちらを利用するか決めるべき。
  3. 保険適用されない詰め物は、強度やアレルギー反応などに対する対策が施されている。しかし、高額なので利用するかどうかは慎重になる必要がある。

詰め物や被せ物をする際には、医師から相談があると思います。それをしっかり聞いて、どのように治療するかを自分の意思で決めてください。

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