歯医者さんの初診はいくら持っていけばいい?必要な費用や予算などを解説

久しぶりに歯医者さんを受診するとなると、治療費はどのくらいになるのか予想しにくいですよね。「いくら持っていけばいいのか」と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

治療や処置の有無によって変動しますが、特に処置がなければ初診時の費用は3,000円程度で済みます。

本記事では、初診時の治療費の内訳をはじめ、処置でかかる費用や負担を抑えて受診するための歯医者さん選びについてご説明します。

 

初診時に生じる主な費用は、初診料と検査料

初めて歯医者さんを受診した際に支払うものは、主に初診料と検査料です。3割負担の場合は、初診料と検査料で2,000〜3,000円程度をみておくと良いでしょう。初回に治療や処置の必要がなければ、5,000円ほど準備しておけば十分です。

初診料は、初めて受診する歯医者さんに行った時だけかかるものではありません。過去に通院したことのある歯医者さんでも、3ヶ月以上期間が空いている場合は支払う必要があります。

初診料の診療報酬点数は、令和4年7月の時点で264点です。診療報酬は1点につき10円の計算のため、全額負担での初診料は2,640円(=264点×10円)になります。つまり、自己負担額が3割の方は792円(=2,640円×0.3)を支払います。

検査料は、治療内容を決定するために必要な検査の費用です。基本的な検査はレントゲン撮影や歯周病検査などで、3割負担の方は1,000〜2,000円程度になることが多くなっています。この料金は、レントゲンの種類や撮影枚数、調べる歯の本数など細かな規定によって変わります。虫歯や歯周病の進行症状によって必要な検査も異なるため、初診料のように一律の金額にはなりません。

処置が必要な場合はプラス1,000~2,000円

「歯が痛い」「歯茎から出血する」など何らかの症状が出ている場合は、症状を抑えるために処置が必要になります。症状によって内容は異なりますが、歯石取りやクリーニング、虫歯の処置を行う場合があります。

ここからは、代表的な処置にかかる費用の一例をご説明します。

クリーニング・歯石取りにかかる費用

虫歯や歯周病の原因となる汚れをしっかり除去するためには、クリーニングが必要です。クリーニングは、3割負担でおよそ200〜300円です。虫歯の進行を防ぐためにフッ素塗布を希望する場合は、350〜600円ほど追加費用がかかります。

また、歯に歯石が付着している場合、専用の器具を用いて除去する処置(歯石取り)が行われます。上下どちらか一方の歯列を対象に行った場合は、3割負担でおよそ500〜700円です。

もし歯周ポケットの奥の方にも歯石がある場合は、スケーリングだけでは不十分です。さらに必要な処置が増えるため、そのぶん費用は高くなるでしょう。

初期の虫歯治療にかかる費用

歯は外側から順に、エナメル質、象牙質、神経という構造になっています。虫歯の初期段階はエナメル質が溶けた状態で、強い痛みはありません。この状態であれば、歯を削る量も少なく、レジンという白い詰め物をしたら治療は終了です。治療回数は1回で、費用もおよそ400〜800円の追加費用で済みます。

中度〜重度の虫歯治療にかかる費用

虫歯が中度以上に進行してしまうと、レジンでは治療できないケースが多くなります。虫歯が進行するほど、歯を削る量が多くなるからです。中度以降の治療では、詰め物や被せ物を使用します。

保険治療で用いられる代表的な素材は、銀歯です。銀歯を用いて治療する場合は、型取りから装着するまでで1,000〜2,000円ほどかかります。治療が複数回必要になるため、初回来院時に必ず必要になる費用ではありません。

もし重度になっている場合は、神経の治療も必要です。神経を抜いたり、内部を掃除したりする治療になるため、治療回数もより多くなります。治療完了までにかかる費用は、すべて保険診療で行ったとしても全体で1万円程度かかります。初回来院時に、次回はどのくらい費用がかかるか聞いてみると見通しが持ちやすいでしょう。

 

現金以外の方法で支払える歯医者さんもある

保険診療の場合は現金払いの歯医者さんが多く、治療費の支払いに負担を感じる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、最近は保険診療でもクレジットカードや電子マネーで支払える歯科医院が増えてきました。現金支払いが難しい方は、受診予定の歯医者さんにどのような支払い方法ができるか問い合わせてみてください。

まず地域の歯医者さんを受診

身近にある地域の歯医者さんでは、治療費は大きく異なりません。しかし、中には自由診療をメインで扱っている歯医者さんもあるため、費用を抑えたい場合は保険診療の取り扱いをしている歯医者さんを選ぶと良いでしょう。

また歯科医療を行っている病院は、身近にある歯医者さん以外にも大学病院のような大きな病院もあります。しかし、大学病院などの大きな病院では、紹介状がない場合は特別料金がかかります。費用を抑えたいのであれば、まずは地域の歯医者さんを受診するのがおすすめです。

まとめ

歯医者さんを受診する際は、初診料と検査料、処置料が必要です。大きな治療が必要でなれば、3割負担の方で5,000円前後と考えておくと良いでしょう。

重度の虫歯や歯周病でお困りの場合は、歯医者さんを訪れた際に治療完了までにどのくらいの費用がかかるかを確認してみてください。

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