歯医者さんに通院することになった方からよく聞かれるのが「1回どれくらい時間がかかりますか？」「何回くらい通院しないといけませんか？」の声。確かに1回の治療でどれくらいの時間がかかるのかは気になりますよね。

そこでこの記事では、歯医者さんでかかる平均時間とどれくらい通院しなければいけないのかを症状別に紹介していきます。参考にしてみてください。

初診の平均時間は30分から1時間

まず最初に見ていくのは初診で歯医者さんに行く場合にかかる平均時間。初診とは初めてその歯医者さんに行くことを指しています。

1. 予診票の記入
2. 問診
3. 口腔内検査
4. レントゲン撮影
5. カウンセリング
6. 治療開始

初診で歯医者さんに行くと、まず上記の流れで進んでいきます。初診の場合の平均時間は30分から1時間程度。もちろん、お口や歯の症状によっては時間が長くなってしまうこともあります。

症状別で見る歯医者さんの平均時間

歯医者さんに通院する理由の1つとして考えられるのが虫歯です。一言で虫歯と言ってもその段階によって治療にかかる平均時間が大きく変わってきます。

もちろん早期発見、早期治療が1番平均時間が短いのですが、悪化して歯医者さんに行くと完治までかなりの時間がかかることがこれを見ればご理解いただけると思います。

初期の虫歯の平均時間は15分〜30分

初期の虫歯の場合は、歯のクリーニングを行いフッ素やキシリトールなどを塗ります。これを行うことにより、歯の表面の修復がされます。

初期の虫歯は、歯を削る治療を行う必要がないことがほとんどなので回数で言うと1回もしくは2回。平均時間は15分〜30分の治療時間が一般的です。

ズキズキ痛む虫歯の平均時間は30分以上

初期の虫歯の進行がさらに進んで、何もしていなくても歯がズキズキする場合はかなり奥までドリルで削らなければいけない可能性があります。

そしてドリルで削った箇所はそのままだと穴が空いている状態ですので、詰め物や被せ物をしなければいけません。ドリルで削る、詰め物の型を取る治療は1回では行えないため最低でも2回は通院する必要があります。

1回あたりにかかる平均時間も30分以上とどうしても長くなってしまいます。

末期の虫歯の平均時間は30分以上

神経まで虫歯が進んでいたり、神経が死んでいるなど末期の虫歯になると「根管治療」と呼ばれる治療が必要になることがあります。この治療は虫歯となっている神経を取り除き、消毒を行っていきます。

もちろん1回の治療で全てを取り除くことはできませんし、この場合も詰め物や被せ物を行う必要があります。通院回数は4回〜6回程度。1回あたりの平均時間は30分以上かかりますが、最後の方になると詰め物の調整だけで終了するときもあります。詰め物の調整だけだと平均時間は10分程度です。

親知らずの平均時間は30分〜1時間

親知らずは歯医者さんに行ってすぐに抜くのではなく、抜歯する必要があるかどうかも含めてよく検査を行う必要があります。親知らずの平均時間は30分〜1時間と解説していますが、この時間は親知らずを抜歯する際の手術時間のことです。

もちろん目安ですので親知らずの状態によって平均時間は前後しますが、参考として知っておいてください。ちなみに、親知らずを抜いて穴が完全にふさがるまでは3ヶ月ほどかかると言われています。

歯科は治療を行うだけではなく完治するまでも時間がかかると思っていたほうが良いでしょう。

歯周病の平均時間は30分〜45分程度

歯周病とは、細菌の感染によって起こる炎症性疾患のこと。そのままにしておくと、歯の周りの歯茎や歯を支えている骨が溶けてしまいます。

歯周病を取り除く処置を行う場合の平均時間は30分〜45分程度です。通院回数は4回〜6回程度。歯周病は、処置前と処置後に同じ検査を実施し歯周ポケットに異常があるかどうかを診ています。

問題がなければ治療は終了となりますが、歯周病の原因となる歯周病菌は治療が終わってもなくなることはありません。再発を予防するためには、定期的な健診やメンテナンスが必要です。

また、歯周病は重症と診断されれば手術が必要となることもあります。手術を行うとなれば治療にかかる時間が大幅に増えることになります。違和感を感じた時には、すぐに歯医者さんに行くようにしてください。

【まとめ】歯医者さんの平均時間は、早期治療であればあるほど短くなる

今回は、歯医者さんでかかる平均時間とどれくらい通院しなければいけないのかを症状別で紹介しました。早期発見であれば、平均時間は短くなりますし、かなり悪化している状態であれば通院回数も治療にかかる平均時間も長くなってしまいます。

歯医者さんでかかる平均時間をなるべく短縮するためには痛みがある、違和感があると思ったらすぐに歯医者さんに行くこと。そして、治療を受けるようにしましょう。早期発見、早期治療が歯医者さんへの通院を減らす鍵です。

なるべく通院する回数を減らしたい場合は、医師に伝えることで平均時間を短縮することができるかもしれません。まずはお近くの歯医者さんへご相談ください。