虫歯を放置するとどうなる?症状の進行度順で解説!

虫歯をついつい放置してしまったことはありませんか?歯医者さんに行く時間がない、面倒くさいなどの理由で治療せず放置したことがある方もいるでしょう。しかし、虫歯は絶対に放置してはいけない病気なのです。なぜなら、虫歯は放置しても治ることがなく、どんどん症状が進行してしまうからなのです。

本記事では虫歯を放置するとどうなるのかについて解説いたします。

そもそもですが、私たちはどのようにして虫歯の存在に気づくのでしょうか。虫歯を発見できないと治療は行えません。ほとんどの方は、痛みを感じたタイミングで虫歯の存在に気づくでしょう。しかし、既にその状態ではかなり虫歯が進行しています。

まだ完全に虫歯にはなっておらず、放置していると虫歯になってしまう状態を初期虫歯といいます。この状態で治療を行うことができたら、治療に時間がかかることもありません。しかし、実際には初期虫歯に気づくことは少ないです。なぜなら、歯の表面が白く濁る程度の変化しかなく、痛みが起こることもないからです。

この状態を放置していると虫歯になってしまうのは間違いありません。だからこそ、定期的に歯医者さんで検診を受けることが大切なのです。以下では初期虫歯がどのように進行していくのかについて確認していきましょう。

1.エナメル質を溶かす

歯の最も外側の白い部分をエナメル質といいます。虫歯になるとまずこのエナメル質を溶かしてしまいます。エナメル質が溶けると、歯が濁っているだけではなく黒く見えることもあるため、自分で歯のチェックをした時に気づく場合も少なくありません。

しかし、この状態でも痛みを感じることはありません。そのため、歯の黒ずみが確認できたとしても痛みを感じていないのであれば、虫歯ではないと判断してしまう方もいるのです。痛みがなかったとしても、歯が黒ずんでいるのであれば虫歯です。確認ができたらすぐに歯医者さんの治療を受けてください。

2.象牙質を溶かす

エナメル質の内側にあるのが象牙質です。虫歯はどんどん奥深くまで歯を溶かしていくので、エナメル質の次はこの象牙質を溶かしてしまいます。象牙質が溶けていると、歯の表面が完全に黒く見えます。

そして痛みも現れるので、この時点で虫歯だと気づく方も多いのではないでしょうか。痛みが現れてすぐに治療すれば早期治療ができていると思う方もいるかもしれませんが、実際にはここまで症状が進行しているのです。

そして痛みを常に感じるというわけではありません。咀嚼したときに痛みが走る程度なので、象牙質が溶けていても治療を受けない方もいるのです。しかし、ここで治療を受けなければそもそも治療ができないという事態にもなりかねません。そのため、痛みを感じたら必ず治療を行うようにしてください。

3.歯髄を溶かす

象牙質の内側にあるのが歯髄です。ここまで虫歯が進行してしまうと、常に激しい痛みを感じるようになります。その痛みに耐えられなくなり、やっと治療を受けるという方もいるのではないでしょうか。

しかし、この時点で治療を受けてもかなり遅いのは間違いありません。虫歯の治療を受ける際に、何度も歯医者に通った経験はありませんか。何度も通わなければ治療ができない理由は、虫歯の症状がひどいからです。歯髄まで虫歯が進行してしまうと、治療に長く時間がかかってしまいます。

4.逆に痛みを感じなくなる

歯髄を溶かしている状態は強い痛みを発するのですが、その状態を放置すると歯がほとんど溶けた状態になってしまいます。目視すると歯の形状を保っていないこともあります。そこまで進行すると逆に痛みを感じなくなるのです。

しかし、痛みを感じないから問題ないというわけではありません。虫歯の原因となっている虫歯菌が全身に回ってしまい、他の病気を引き起こすこともあります。そのため、虫歯が進行しすぎて痛みを感じなくなっても治療は行う必要があるのです。

この段階の治療では、すでに歯が溶け切っていることも多くあるので症状を食い止めてもあまり意味がありません。やむなく抜歯という選択になってしまいます。虫歯を放置していると、最終的に歯を抜かなくてはいけなくなってしまうのです。

だからこそ、虫歯は早期に治療をしなくてはいけません。痛みを感じたらかなり虫歯が進行していると考えるようにしてください。しかし、痛み以外では虫歯の存在に気づきづらいのも事実です。そのため、定期的に検診を受けるようにして歯の状態を確認してください。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?虫歯を放置する恐ろしさがわかっていただけたかと思います。虫歯は早期治療が何よりも大切です。溶けてしまったエナメル質が元に戻ることはありません。だからこそ、歯を溶かしてしまう前に処置をしなくてはいけません。

多くの方は痛みが起こったら虫歯になったと勘違いしています。しかし、痛みの有無に関わらず虫歯は治療しなくてはいけません。定期的に歯の健診を行い、虫歯は進行する前に治療してください。

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