歯医者さんの「ピンクの詰め物」はなに?治療別にその正体を解説

歯医者さんで治療を受けたあと、歯に入っている「ピンクの詰め物」が気になったことはありませんか?

詰め物というと白や銀色を思い浮かべる方が多いため、「なぜピンクなの?」「これは何の材料?」と疑問に感じることもあるでしょう。

実は、歯科医院で使われるピンク色の材料にはいくつか種類があります。どのような治療を受けたときに、どこに使われたのかによって正体は異なります。

根の治療中なら「仮封材」かも

虫歯が深く、歯の神経や根の治療を何度か受けている場合、歯に入っているピンク色のものは「仮封材」かもしれません。

根管治療では、歯の内部を清掃・消毒したあと、次の治療まで細菌や唾液などが入り込まないよう、一時的にふたをします。これを「仮封」といいます。

仮封材にはさまざまな種類があり、ピンク色の製品もあります。この場合、ピンク色のものは治療後も使い続ける最終的な詰め物ではなく、治療が終わるまで歯を保護するための材料です。

虫歯を削り、詰め物や被せ物を作っている途中なら?

根の治療ではなく、虫歯を削って詰め物や被せ物を作っている場合にも、仮封材が使われることがあります。

たとえば、歯を削って型取りをしたあと、次回の診療で銀歯やセラミックなどを装着するケース。完成した修復物ができるまでの間、削った部分を一時的にふさぎ、歯を保護します。

このときにピンク色の仮封材が使われることもあるため、「銀歯を作るために歯を削ったあと、ピンク色のものが入っている」という場合は、仮封材の可能性があります。

型取りのときに見たピンク色なら「印象材」

「ピンク色のものを歯に詰めた」と思っていても、実際には歯に残っていない場合もあります。

歯の型取りでは、「印象材」と呼ばれる材料を使います。トレーに盛った材料を口の中に入れ、固まったところで取り出すことで、歯や歯ぐきの形を記録します。

型取りのときに、ピンク色の粘土のようなものを口に入れた記憶があるなら、それは詰め物ではなく、歯型を取るための材料だった可能性があります。

入れ歯のピンク色なら「歯ぐきの部分」

入れ歯にも、ピンク色の材料が使われています。

入れ歯は人工歯だけでなく、歯ぐきにあたる部分も作られています。そこには、歯ぐきに近い色のレジン(歯科用樹脂)が使われることがあります。

自分の歯に詰まっているのではなく、入れ歯の歯ぐきのような部分がピンク色になっている場合は、このレジンが使われている可能性があります。

まとめ

歯医者さんで見かける「ピンクの詰め物」は、特定の一つの材料・用途ではありません。

根の治療中や、虫歯を削って詰め物・被せ物を作っている途中なら仮封材、型取りのときなら印象材、入れ歯の一部なら歯科用レジンなど、いくつかの可能性があります。

どんな治療を受けたときに、どこに使われていたのかを思い出すと、その正体を絞り込むことが可能です。

掲載内容に問題がありますか? 報告する