麻酔をしたのに痛いのは自分だけ?歯医者さんの麻酔が効かないときに知っておきたい原因と対応!

歯の治療で麻酔をしても痛みが残ると、とても不安になりますよね。
「自分は体質的に麻酔が効かないのでは?」「また同じことが起きるんじゃないか…」と心配になる方も少なくありません。

ただ実際は、多くの場合に明確な原因があります。

今回は麻酔が効きにくい原因や歯科医院での対応法、安心して治療を受けるためのポイントをわかりやすく解説します。

歯医者さんの麻酔が効かない原因とは?体質だけじゃない理由

「麻酔が効かない=体質の問題」と思われがちですが、実はそれだけが原因ではありません。主に次のような要因が関わることがあります。

  • 歯ぐきや神経に炎症がある場合
    炎症部分は酸性に傾きやすく、局所麻酔薬の効果が十分に発揮されないことがあります。特に歯ぐきが腫れているときは効きにくい傾向があります。
  • 下の奥歯の構造による場合
    下あごの奥歯は骨が厚いため、麻酔の薬液が神経に届きにくいことがあります。
  • 強い緊張や恐怖心
    不安や緊張で体が敏感になると、わずかな感覚でも「痛い」と感じやすくなります。

歯の治療で麻酔が効かないときの歯医者さんの対応方法

麻酔の効果が感じられない場合、多くの歯科医院では次のような方法で対応します。

  • 追加で麻酔を打つ
    量を増やしたり注射の位置を変えたりして、効果を高めます。
  • 麻酔の方法を変える
    歯ぐきに打つ麻酔だけでなく、奥の神経に直接効く麻酔や、塗るタイプの麻酔をあわせて使うこともあります。痛みを抑えながら正確に注射できる電動麻酔器を導入している歯医者さんもあります。
  • 時間をおいて確認する
    麻酔が効くまでには数分かかることがあるため、効果が出るまでさらに時間をおいてから治療を始めることもあります。

過去に麻酔が効かなかった人が安心するためのポイント

以前の治療で麻酔が効かなかった経験があると、次の治療にも不安を感じるものです。そんなときは、次のポイントを意識すると安心して治療に臨めます。

  • 事前に伝える
    診察前に「以前麻酔が効きにくかった」と医師に伝えておくと、最初から工夫した方法を検討してもらえます。
  • 効いていないと感じたらその場で知らせる
    痛みを我慢せず、「まだ効いていません」と伝えましょう。効き具合を正直に知らせることで、医師は追加麻酔や方法の調整を行いやすくなります。
  • 強い麻酔の選択肢を知っておく
    必要に応じて笑気吸入鎮静法や静脈内鎮静法(点滴麻酔)など、より効果的な麻酔が使える場合もあります。かかりつけの歯医者さんが取り扱っているか事前に調べておくといいでしょう。
  • 治療の流れや時間を事前に確認しておく
    どのような手順で進むのか、処置にどのくらい時間がかかるのかを把握しておくと、痛みや緊張に備えやすくなります。遠慮せず歯科医師に聞いてみてください。
  • リラックスできる工夫を取り入れる
    深呼吸や音楽を聴くなど、自分なりの方法で緊張を和らげると、痛みを感じにくくなることもあります。
  • 信頼できる人に付き添ってもらう
    家族や友人にそばにいてもらうと安心感が増しますよね。麻酔が必要な治療の予定がある場合は、前もって相談してみるといいでしょう。

歯医者の麻酔が効かないときも冷静に相談を

 

歯医者さんで麻酔が効かないと感じるのは、体質の問題に限らず、炎症や歯の構造、緊張などさまざまな要因が関係します。

治療中に痛みを我慢する必要はなく、「まだ効いていません」と伝えることで、歯科医師は麻酔の追加や方法の変更など適切な対応をしてくれるはずです。

「麻酔が効かないのでは」と心配な方も、原因と対処法を知っておくことで、落ち着いて治療に臨むことができるでしょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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