子どもの歯並びが気になる親御さんは多いものです。特に「歯がまっすぐ生えていない」と感じると、矯正治療を考えたほうがいいのか迷いますよね。

では、まっすぐ生えていない歯が何本あれば矯正の判断基準になるのでしょうか？

この記事では、歯の本数と歯並びの問題の関係、矯正を検討すべきポイントをわかりやすくお伝えします。

1. 子どもの歯並び、「まっすぐ」でないのはどういう状態？

まず、歯がまっすぐ生えていない状態とは、具体的には次のような歯並びの問題を指します。

• 歯が重なっている（叢生・そうせい）
• 歯と歯の間に隙間が大きい（空隙歯列）
• 歯が前後にずれている（出っ歯や受け口）
• 歯の傾きやねじれが目立つ

これらは単に見た目の問題だけでなく、噛み合わせやお口の健康にも影響を与えることがあります。

2. 子どもの歯が何本まっすぐ生えていなければ矯正を考えるべき？

実は、「〇本まっすぐでない歯があれば矯正が必要」という明確な基準はありません。

歯並びの問題は、本数だけでなく、どの歯がどの程度ずれているか、噛み合わせの状態、そして顎の成長具合などで総合的に判断されます。

例えば、前歯1〜2本が少し傾いているだけなら経過観察で済むこともありますが、数本でも大きく重なっていたり、かみ合わせに問題があったりする場合は、早めの矯正が推奨されることもあります。

3.子どもの歯の矯正を考えるべき具体的なサインやポイント

本数にかかわらず、以下のような状態が見られたら、歯医者さんに矯正の相談をしてみましょう。

• 歯が3本以上重なっていたり大きな隙間がある
• 前歯が大きく前に出ている（出っ歯）または下の歯が前に出ている（受け口）
• 噛み合わせが上下で合っていない
• 噛み合わせによる顎の痛みや違和感がある
• 発音や食事に影響が出ている

特に子どもの場合、顎の成長とともに歯並びや噛み合わせが変化しやすいため、定期的な受診で早期に問題を発見することが重要です。

4. 子どもの矯正、どうやって判断する？専門家の検査とアドバイスが大切

歯の本数や傾きだけで自己判断せず、歯科医院での診察が必要です。

歯医者さんではレントゲンやお口の中のチェックを通じて、まっすぐでない歯の本数だけでなく、全体のバランスや顎の成長も考慮して矯正の必要性を判断します。

また、早期に矯正を始めることで、顎の成長を促したり、後の本格的な矯正をスムーズに進めたりすることも可能です。

まとめ

まっすぐ生えていない歯の本数だけが矯正の判断基準ではなく、歯の位置や噛み合わせ、顎の成長など全体のバランスを考えることが大切です。

「歯並びが気になる」「まっすぐでない歯が何本かある」と感じたら、まずは歯科医院で専門的な診察を受けることをおすすめします。

早めに受診することで、より負担の少ない治療計画が立てられる可能性が高まり、何より専門家のアドバイスが安心につながります。