歯周病って自分で治せる?セルフケアと歯科治療の見極めポイントをわかりやすく解説

「歯ぐきが腫れてるけれど、できれば歯医者さんに行かずに治したい…」通院する時間が取れなかったり、歯科治療が苦手だったりなど理由はさまざまですが、できれば自分で歯周病を治したいと思う方も多いのでは?

この記事では、歯周病を自分で治せるかどうかの見極め方やセルフケアでできること、できないことなどをまとめてみました。

歯周病はどこまで自分で治せる?

歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起こる病気です。
そして、歯周病の始まりは、歯ぐきが赤くなったり、歯みがきのときに少し血が出たりする「歯肉炎」の状態。ごく初期の段階であれば、セルフケアの見直しで症状が良くなることもあります。
たとえば、

  • 正しい歯みがきを続ける
  • 歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間の汚れを落とす
  • 甘いものをダラダラ食べるのを控える

こうした習慣の改善は、歯ぐきの炎症を抑える効果が期待できます。

つまり、「出血や腫れが軽い」「痛みがない」「ぐらつきがない」状態であれば、まずはセルフケアを強化して様子を見るのも一つの方法です。

歯医者さんに相談すべきタイミングは?

一方で、セルフケアだけでは改善が難しい場合もあります。以下のような症状があるときは、歯科医院での診断や処置が必要なサインです。

✔ 受診をおすすめする見極めポイント

  • 歯みがきのたびに歯ぐきから出血する
  • 歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになった
  • 歯がぐらぐらする感じがある
  • 口の中がネバついたり口臭が気になる
  • 歯ぐきが腫れていて押すと痛い

これらの症状は、歯の根元にたまった歯石や細菌のかたまり(バイオフィルム)が原因の可能性が高く、セルフケアでしっかり取り除くのが難しい部分です。
歯医者さんでは、歯ぐきの検査をしたうえで、歯石の除去や歯周ポケットのクリーニングを行い、炎症の原因そのものにアプローチします。
「様子を見ていたけど治らないな…」と感じたら、それが受診のタイミングです。

セルフケア+歯科治療のダブルケアが理想的

歯周病の治療には、歯科医院での専門的な処置と、毎日のセルフケアの両方がとても大切です。実際、どちらかだけでは改善が見られないケースもあります。
歯医者さんで歯石を取っても、日々のケアが不十分なままだと、再び炎症が起こりやすくなります。一方で、どれだけ丁寧に歯を磨いていても、すでに歯ぐきの奥にたまった歯石など炎症の原因は、セルフケアだけでは取り除けません。
まずは「専門家に診てもらって今の状態を正しく知る」ことが、セルフケアをより効果的にするための一歩になります。

自分で治したい気持ちは大切。でも確認はプロに頼ろう

歯周病は、自分自身の意識と日々のケアがとても大切です。しかし、現在の状態がセルフケアだけで十分なのか、それとも専門的な治療が必要なのかを見極めるのは簡単ではありません。
だからこそ、「まずは確認だけでも」という気軽な気持ちで、歯科医院に相談してみることをおすすめします。
自分に合ったケアの方法がわかれば、不安が軽減されるだけでなく、早期に症状を改善できる可能性も高まります。

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