歯が痛い…、詰め物が取れた…など、歯のトラブルは突然起こるもの。なかには「予約していないから無理かも」と受診をためらったことがある方もいるのではないでしょうか。

今回は、予約なしで歯科医院を受診するときのポイントとリスクについて解説します。

予約なしで歯医者に行っても大丈夫？

多くの歯科医院では「予約優先制」をとっていますが、急患対応もしています。そのため、予約がなくても診てもらえる可能性は十分あります。

ただし、状況によってはすぐに治療を受けられないこともあるので、時間に余裕を持つことが大切です。さらに、周辺の歯医者さんをいくつかピックアップしておくのもいいでしょう。

予約なしの歯医者さんでよく起きる「患者さんの困りごと」

予約なしで来院した方が直面しやすい悩みには、次のようなものがあります。

「かなり待たされた」「診てもらえなかった」

→ とくに午後や土曜の混雑時間帯では、予約患者さんを優先する医院が多いため、すぐの対応が難しいケースがあります。

「結局、応急処置だけだった」

→ 時間の都合や検査の準備が間に合わず、痛み止めや仮の処置で終わることもあります。

「初めて行く歯医者さんに、予約なしで入っていいのか迷う」

→ 特に初診（はじめての来院）の場合、カルテ作成や保険証確認などの手続きがあり、待ち時間が長くなる傾向にあります。

こうした困りごとを避けるには、「電話で状況を伝えてから行く」という一手間がとても有効です。たとえば「歯がズキズキする。予約はしていないが診てほしい」と伝えれば、歯科医院側も準備や判断がしやすくなります。

予約なしでは困る？歯医者さんの事情

患者さんにとって予約なしで行くのは不安ですが、歯科医療の現場でも“困ること”が実はたくさんあります。

• 治療の準備が間に合わず理想的な対応ができない
• 予約している患者さんの診療が遅れてしまう
• スタッフが対応に追われ全体の流れが乱れる
• 予約なしの患者さんが続くと治療の質に影響が出る

歯の治療は、見た目以上に繊細で計画的な作業です。
「削って終わり」ではなく、「型取り・消毒・薬の効果・かみ合わせ」など、工程の一つひとつに時間がかかります。
だからこそ、歯医者さんとしてもできるだけ準備を整えたうえで治療に向かいたいという思いがあるのです。

まとめ：予約なしでも慌てずにまずはひと声かけて

歯にトラブルが起きたとき、「すぐ診てもらいたい！」と思うのは当然のこと。

でも、少しの準備や連絡を取るだけで、よりよい治療を受けられる可能性がぐっと高まります。

まずは電話で状況を伝えて、「どうしても今すぐ」という場合こそ、“予約なしのリスク”を確認しておくと、あなた自身の安心につながりますよ。