歯槽膿漏と歯周病、どう違う?未来の自分のために正しく知ってやさしくケア

歯ぐきから血が出る、口のにおいが気になる…。それ、実は歯周病のサインかもしれません。
でも「歯槽膿漏(しそうのうろう)」との違いって? 治らないって本当?そんな疑問や不安を抱える方も多いはず。
まずは「正しく知ること」から始めてみましょう。

歯槽膿漏と歯周病はどう違うの?

結論から言うと、「歯槽膿漏」は「歯周病」の段階のひとつ。

「歯周病」は、歯ぐきや歯を支えている骨が細菌によって少しずつ壊されていく病気のこと。はじめは「歯肉炎」という歯ぐきの軽い炎症から始まり、進行すると「歯周炎」と呼ばれる状態になります。これが悪化した段階のことを、かつては「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼んでいました。

つまり、「歯槽膿漏」は重い歯周病のことを指します。今では歯科の専門用語としては「歯周病」に統一されていますが、昔からの呼び名として「歯槽膿漏」という言葉も使われることがあります。

歯槽膿漏と歯周病が心配?よくある悩みと安心のヒント

不安1:歯が抜けるの?

歯周病が進行すると、歯を支える骨が少しずつ減ってしまうので、放置すると歯が抜ける可能性があります。しかし、早めに見つけてケアを続けることで進行をゆるやかにし、歯を長く守れます。

不安2:口臭が気になる…

歯周病は口臭の原因のひとつですが、正しいブラッシングや歯科医院でのクリーニングを取り入れることで、においの軽減が期待できます。

不安3:治療が痛そう

最近の歯科治療は麻酔の方法や器具も進化して「できるだけ痛みの少ない処置」が進んでいます。過去のイメージよりもずっと安心できる場合が多いので、まずは歯医者さんに相談してみましょう。

不安4:もう一生治らないの?

歯周病は進行を止めたり、安定させたりすることができます。「完全に元通り」とはいかなくても、状態を改善し、日常生活に支障なく過ごすことは可能です。

歯医者さんでできること、そして自分でできること

歯周病のケアは、歯医者さんと自身の「二人三脚でのケア」がとても大切です。

<歯科医院でできること>

  • 歯ぐきの状態や歯周ポケットの検査
  • 歯石やプラーク(歯の汚れ)の除去
  • ブラッシングのコツをアドバイス
  • 定期的なチェックとサポート

<自分でできること>

  • 歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使う
  • だらだら食べや砂糖のとりすぎに気をつける
  • 睡眠やストレスにも注意する

ちょっとした心がけの積み重ねが、将来の大きな安心につながるんですね。

まとめ:今日からできることを少しずつ始めましょう

歯周病や歯槽膿漏は、誰にとっても起こりうる身近なお口のトラブルでありながら、歯を失うリスクを伴う病気です。しかし、正しい知識としっかりとしたケアがあれば、歯を失うことなく、日常生活を送ることができます。

「気になった時が始め時」

まずは口の中を自分でチェックしてみてみませんか?少しでも不安や疑問があったら、気軽に歯医者さんを利用してみてくださいね。

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