今すぐできる!歯の痛みを和らげる“神ツボ”3選と注意点

「急に歯が痛くなった…でも今すぐには歯医者に行けない!」
そんなとき、頼りになるのが“ツボ押し”というセルフケアです。今回は、歯の痛みに効果があるとされる代表的なツボを3つご紹介。正しい押し方や注意点も知っておけば、いざというときの応急処置として役立ちますよ。

ツボは“体のスイッチ”

ツボとは、東洋医学でいう“気の流れ”である経絡(けいらく)上にあるポイントで、体調や内臓のバランスに関係すると考えられています。
中でも、歯痛に効くとされるツボは、神経の緊張をほぐしたり、血流を促したりすることで、痛みを一時的に抑える働きがあるとされています。
また、ツボ押しにはリラックス効果もあるため、痛みによるストレスを和らげる効果も期待できます。

歯の痛みに試したい!おすすめのツボ3選

1. 合谷(ごうこく)──万能ツボの代表格

手の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみにある有名なツボ。歯痛だけでなく、頭痛、肩こり、ストレス緩和など幅広い症状に効く“万能ツボ”として知られています。

【押し方】
反対の親指で、やや強めに「痛気持ちいい」と感じる程度の圧で5〜10秒ほどゆっくり押します。これを数回繰り返すと、前歯などの痛みがやわらぐことがあります。

2. 頬車(きょうしゃ)──奥歯の痛みに

耳たぶの少し前、あごの角あたりにあるツボで、口を開けると筋肉が動く場所です。特に奥歯の痛みや顎関節の不快感に効くとされています。

【押し方】
人差し指か中指で、左右同時にやさしく円を描くようにマッサージします。強く押しすぎず、リラックスする気持ちで刺激するのがポイント。

3. 耳門(じもん)──あご周りの緊張緩和にも効果的

耳の前、口を開けたときにできるくぼみの部分にあるツボ。ここは顔の感覚を脳に伝える三叉神経にも近く、歯痛や耳周辺の不快感にアプローチできるとされています。

【押し方】
指先で軽く押し込むように5秒ほど刺激し、ゆっくり離します。呼吸を整えながら、左右交互に押すと効果的です。

ツボ押しの注意点:強くやりすぎない&過信しないのがポイント

ツボ押しは“あくまで一時的な応急処置”であり、痛みの原因を取り除いてくれる治療ではありません。
虫歯、神経の炎症、歯周病などの根本的な原因を放置すると、どんどん症状が悪化してしまいます。ツボ押しで痛みが一時的に引いても、必ず歯科医院で診察を受けましょう。

また、ツボは強く押しすぎると逆効果になる場合も。特に顔まわりはデリケートなので、「やさしく、じっくり」が鉄則です。妊娠中の方や持病のある方は、ツボ刺激が体調に影響することもあるため、事前に医師へ相談してみてくださいね。

まとめ:ツボ押しを“応急処置の引き出し”に

合谷、頬車、耳門──これらのツボを覚えておけば、歯が痛くてつらいときの“お守り”になります。自宅や職場、外出先でもすぐにできる簡単なセルフケアとして、ぜひ取り入れてみてください。

ただし、歯の痛みには必ず「原因」があります。ツボ押しはあくまで応急の対処法。痛みが続いたり、繰り返したりするようなら、早めに歯科医院での診察を受けることが、健康な歯を守る一番の近道です。

 

 

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