歯医者さんで歯石取りを行うのはなぜ?治療内容と費用についても解説!

歯医者さんで歯石取りを提案されたことがある方も多いのではないでしょうか。
ですが、歯石取りの必要性や具体的にどのようなことをするのか、詳しくは知らないという方が大半かと思います。

この記事では、歯医者さんで歯石取りを行う理由や治療内容、さらに費用の目安についても解説します。

なぜ歯石は取らないといけないの?

歯垢が唾液の中のカルシウムなどと結びついて硬化したものを「歯石」といいます。

歯垢は、お口の中に生息する虫歯菌や歯周病菌などさまざまな細菌が塊になったもので、放置すると口内トラブルの原因になります。歯ブラシで取り除くことができますが、時間が経つと歯石に変化し、歯に強く付着してしまいます。

一度歯石になると歯ブラシでは除去できず、表面がざらついているため、新たな歯垢が付きやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、定期的に歯科医院で除去することが大切です。

歯石取りの方法

歯石取りは主に、スケーリングとルートプレーニングの2つの方法があります。

スケーリング

スケーリングは、歯の表面に付着した歯石や歯垢を専用の器具を用いて取り除く処置を指します。

超音波の振動を利用して歯石を砕き、水で洗い流す超音波スケーラーや、細かい部分の清掃に適した手用スケーラーなどを使って除去します。さらに、歯石を取り除いて歯の表面を滑らかにすることで、歯垢が付着しにくくなることも期待できます。

ルートプレーニング

歯周病が進行すると、歯と歯茎の境目にある溝が深くなり、歯周ポケットが形成されます。
ルートプレーニングは、この歯周ポケット内に入り込んだ歯垢や、歯根に付着した歯石を除去する処置です。
歯根の表面を滑らかに整えることで、歯垢や歯石が再付着しにくい環境を作ります。
手作業で1本ずつ処置を行うため、時間がかかることや複数回の通院が必要になる場合もありますが、歯周病の進行を抑えるのに有効とされています。

歯医者さんで歯石取りを受ける頻度と費用の目安

歯石は一度取ったら終わりではなく、再び蓄積していくため、一般的には3ヶ月~6ヶ月ごとの歯石取りが推奨されています。
ただし、口内の状態や歯石の付きやすさ、歯周病や虫歯のリスクによって最適な頻度は異なるため、歯医者さんで相談することをおすすめします。

歯石取りの費用は、虫歯や歯周病の治療の一環として行う保険適用の場合、2,000円~3,000円程度です。
一方、「歯を白くしたい」など審美目的で行う場合は自由診療となり、7,000円~20,000円程度かかることがあります。自由診療の費用設定は、歯科医院ごとで異なるため事前に確認すると安心です。

定期的な歯石取りで健康な歯を維持しよう!

歯石をそのままにしておくと、虫歯や歯周病のリスクが高まり、口臭の原因にもなります。
自宅のケアでは取り除けないため、定期的に歯石取りを行うことが大切です。

「歯がザラつく」「口臭が気になる」などと感じたら、ぜひ受診してみてください。
定期的なケアを習慣化することで、健康な歯と美しい口元を維持できます。

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