ドライソケットになりやすい人っている?ドライソケットの症状や原因も解説!

歯科治療の抜歯後に発症することがある「ドライソケット」は、放置すると細菌に感染して激しい痛みが出たり、悪臭を放ったりすることがあります。そのため、なるべくドライソケットにならないようにすることが大切です。
そこで今回は、ドライソケットの症状や原因、ドライソケットになりやすい人などを解説します。

ドライソケットとは?

ドライソケットとは、抜歯後の穴がふさがらず、顎の骨が露出したままになっている状態のこと。
通常、抜歯したあとの傷は血の塊「血餅(けっぺい)」で覆われて治癒していくのですが、なんらかの原因で血餅がうまく作られなかったり、血餅がすぐに剥がれてしまったりすると、時間が経っても傷が治癒しなくなります。

ドライソケットになる主な原因

舌や指で抜歯後の傷を触りすぎた

傷をふさぐ血餅が形成されても、下や指で触ったことで早期に剥がれてしまった場合、そのままドライソケットになることがあります。

うがいをしすぎた

抜歯後にうがいをしすぎたり、強く口をゆすぎすぎたりすると、血餅が剥がれてドライソケットになるおそれがあります。

抜歯時に麻酔を多く使用した

麻酔には血管を収縮させる作用があるため、麻酔を多く用いたあとは出血が抑制され、血餅が十分に形成されないケースがあります。

喫煙をした

たばこには血流を阻害する成分が含まれています。そのため、喫煙により抜歯部位周辺の血流が悪くなると血餅がうまく作られずドライソケットになるリスクが高まります。

ドライソケットになりやすい人

喫煙者

前述したとおり、たばこを吸うとドライソケットになるリスクがあがります。抜歯後は、傷がしっかりとふさがるまでは禁煙をするといいでしょう。

持病がある人

糖尿病や高血圧などの持病がある方は、免疫力の低下や血流の悪さなどにより治癒が遅れ、ドライソケットになりやすい傾向があります。

高齢の人

年齢があがるにつれ、骨が硬くなったり歯と骨が癒着したりするため、抜歯に時間がかかりがちです。抜歯に時間がかかるとその分腫れや痛みが出やすく、傷の治りも悪いことから、ドライソケットになりやすいといわれています。

下顎の親知らずを抜いた人

一般的に、下顎は上顎よりも血流量が少ないため、下顎の親知らずを抜いた際にドライソケットになるケースが多いようです。下顎の抜歯をする際は「ドライソケットになりやすい」と覚えておき、たばこを吸わない、血餅ができたらむやみに触らないなど、気を付けて生活をするようにしましょう。

ドライソケットが疑われたらすぐに歯科医院へ

ドライソケットは、自然治癒が難しいといわれています。
抜歯後の傷が治らないと次の治療にも進めません。なかなか傷がふさがらない、痛みがひどくなってきた、悪臭がしてきたなどの症状がでたら、速やかに歯科医院を受診するといいでしょう。

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