スクラビング法で虫歯と歯周病予防!効果的な歯磨きのコツ

スクラビング法と聞いたことはあるものの、どのようなものかよくわからない方も多いのではないでしょうか?
スクラビング法は、歯周病や虫歯予防に効果的な歯磨き方法のひとつですが、正しい方法で行わないと歯ぐきを傷つけてしまう可能性もあります。
今回は、スクラビング法のやり方から注意点、さらに効果的な歯磨きのコツまで、詳しく解説していきます。

スクラビング法とは?

スクラビング法は、歯の磨き方のひとつで、歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当て、小刻みに動かして磨く方法です。歯垢(プラーク)を効率よく除去できるため、一般的に推奨されています。

スクラビング法のメリット

プラーク除去効果が高い

スクラビング法は、歯ブラシの毛先を歯の表面や歯と歯の間にしっかり当てられるため、プラークを効果的に除去できます。プラークは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊であり、丁寧に取り除くことが重要です。

虫歯・歯周病予防に効果的

虫歯は、歯の表面に付着したプラーク内の細菌が糖分を分解し、酸を作り出すことで歯を溶かしてしまう病気です。一方、歯周病は、歯ぐきの炎症や出血を引き起こし、進行すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯を失う原因となることもあります。
スクラビング法では、プラークが溜まりやすい歯と歯の間や歯ぐきの境目を丁寧に磨くことができるため、虫歯や歯周病のリスクを大幅に低減できるメリットがあります。

歯並びが悪い方や歯磨きが苦手な方にもおすすめ

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい部分ができやすくなりますが、スクラビング法は歯に直角にあてるため、様々な歯並びに対応できます。また、力を入れずに小刻みに動かすため、歯ぐきを傷つける心配もありません。

スクラビング法のデメリット

力を入れすぎると歯ぐきを傷つける可能性がある

歯ぐきは繊細な組織のため、力を入れて磨くと歯茎が傷つき出血を引き起こすことがあります。
特に、歯周病の方は歯ぐきが炎症を起こしているため、スクラビング法を行う際は、歯ぐきを傷つけないように優しく磨くことが大切です。

歯ぐきが下がる原因になる

誤ったスクラビング法や強すぎるブラッシングは、歯の表面を摩耗させるだけでなく、歯ぐきを下げる原因にもなります。歯の表面が摩耗すると象牙質が露出し、知覚過敏や虫歯のリスクが高まります。

さらに、歯の根元が露出することで、虫歯や知覚過敏も生じやすくなります。このように、歯の摩耗と歯ぐきの低下は互いに影響し合い、さまざまな口腔トラブルを引き起こす可能性があるのです。
そのため、適切なブラッシング方法を身につけ、歯や歯ぐきを守るケアを心がけることが大切です。

スクラビング法での磨き方のコツ

歯ブラシの硬さ

基本的には、ふつうの硬さの歯ブラシを選ぶことをおすすめします。ただし、歯ぐきに腫れや炎症があり、歯ブラシが当たると痛みを感じる場合は、やわらかめの歯ブラシを使用すると負担を軽減できます。

歯ブラシの使い方

歯ブラシは歯に対して直角に当て、力を入れずに軽く磨きます。小刻みに横方向へ動かし、一箇所につき約20回を目安にしましょう。歯間ブラシやデンタルフロスも併用すると、より効果的に歯垢を除去できます。

健康な歯・歯ぐきを維持するために


スクラビング法は、正しく行うことで歯周病や虫歯の予防に効果的です。磨き方のポイントを押さえ、丁寧にブラッシングするとともに、定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。

さらに、バランスの取れた食事や健康的な生活習慣を心がけることも、歯と歯ぐきを健やかに保つためには必要不可欠です。

掲載内容に問題がありますか? 報告する