歯茎に黒い点ができる原因とは?放置するリスクと対処法についても解説

歯茎に黒い点があるのを発見してしまったら、誰だって不安になるもの。
ですが、歯茎に黒い点が現れるのは珍しいことではなく、あなたも経験する可能性があります。
こちらの記事では、歯茎に黒い点ができる原因と放置するリスク、さらに対処法について解説します。

歯茎に黒い点ができる原因は?

メラニン色素の沈着

メラニンは皮膚や歯茎に自然に存在する色素であり、生活習慣や加齢によって濃くなることがあります。とくに喫煙者の場合、タバコの影響で色素沈着が起こりやすく、歯茎が黒ずむことがあります。ただし、このタイプの黒い点は、健康に害を及ぼすものではないことがほとんどです。

色素性母斑

いわゆるほくろと呼ばれるものです。ほくろには良性のものと悪性のものがあり、見分けるには歯科医師による診断が必要です。

血豆

血豆の主な原因は、食事中のけがと病気です。食事中のけがであれば自然治癒することがほとんどですが、病気の場合は注意が必要です。サイズが大きなものや痛みを伴う血豆は、後天性血友病や特発性血小板減少性紫斑病が疑われます。早急に歯科医師の診察を受けましょう。

口腔内の感染症

黒い点が歯茎にできる場合、細菌やカビなどの感染症が原因である可能性があります。たとえば、カンジダ菌が引き起こす口腔カンジダ症では、黒や茶色の斑点が現れることもあります。

悪性黒色腫

非常に稀なケースですが、がんの一種である悪性黒色腫の可能性もあります。これはとても危険性が高い病気で、早期発見、早期治療が必要です。
治療は、化学療法やリンパ節の郭清を含めた外科手術が行われます。

歯茎の黒い点を放置するとどうなる?

状態の悪化

黒い点の原因が感染症であった場合、症状が悪化する可能性があります。感染症が進行すると、周囲の組織に炎症が広がり歯の痛みや喪失に繋がる恐れがあります。

見た目の問題

歯茎の黒い点が目立つ場合、笑顔や表情に影響を与える可能性があります。特に前歯周辺に発生した場合、心理的なストレスになることもあります。

深刻な病気の見落とし

黒い点が悪性の病気であった場合、放置すると治療が遅れ、症状が進行する恐れがあります。黒い点が急激に大きくなったり色が変わったりする場合は早急な対応が必要です。

歯茎に黒い点ができたときの対処法

自己観察

まずは自分で黒い点の大きさ、形状、色の変化を注意深く観察しましょう。痛みや腫れを伴ったり黒い点が日に日に大きくなったりしたら、放置せず歯科医院を受診することをおすすめします。

歯科医院を受診する

歯茎の黒い点の原因を特定するためには、歯科医院での診断が必要です。何も問題がなければ安心できますし、治療が必要であれば早期に対応することができます。

定期的なメンテナンス

日常的に歯茎や歯の健康を維持するため、定期的な歯科検診を受け、適切な口腔ケアを行いましょう。喫煙者は禁煙を検討することで、歯茎の黒ずみのリスクを軽減できます。

歯茎に黒い点を見つけたら歯医者さんへ


歯茎の黒い点は、色素沈着や良性のほくろのように問題のないことも少なくないですが、早急に治療が必要な場合もあります。
歯茎に黒い点を発見したらできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

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