硬口蓋が痛い原因と対処法を徹底解説!考えられる病気や予防策とは?

硬口蓋(こうこうがい)は、口の中の天井部分で、前方に位置する固い部分を指します。骨と粘膜から構成されており、後方の柔らかい部分である軟口蓋とは区別されています。
また、食べ物を噛む際や発音の補助的な役割も担っているため、硬口蓋に痛みが生じると日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

そこで今回は、硬口蓋が痛む原因や考えられる病気、痛みが生じたときの対処法など詳しく解説します。

硬口蓋に痛みが生じる原因


硬口蓋が痛む原因はさまざまですが、主に以下のことが考えられます。

口内炎や外傷

ストレスや栄養不足、口腔内の傷などが原因で発生する小さな潰瘍「口内炎」は、硬口蓋に痛みを引き起こす原因のひとつ。硬口蓋に口内炎ができると、食事や会話の際に痛みが強くなることがあります。

さらに、熱い食べ物や硬い食べ物を摂取することで硬口蓋をやけどしたり傷つけたりし、それが痛みの原因となる場合もあります。

感染症による影響

ウイルスや細菌による感染症も、硬口蓋の痛みの原因となることがあります。
例えば、ヘルペスウイルスの感染では硬口蓋に水疱ができ、これが破れることで痛みが生じます。また、カンジダ菌に感染すると口腔内に白い斑点が形成され、痛みを伴う場合もあるようです。

歯科治療の影響

硬口蓋の痛みの原因には、歯科治療の影響も考えられます。
入れ歯や矯正器具が硬口蓋に強く当たっていたり、過度な圧力がかかったりしている場合に、炎症や痛みが生じるおそれがあります。

痛みを和らげるためのセルフケア方法

軽い症状の場合、以下の方法を試すことで痛みの軽減に期待が持てます。

刺激物を避ける

硬口蓋に痛みを感じている場合は、柔らかい食べ物を選ぶことで負担を軽減できます。例えば、スープやヨーグルト、柔らかめのパンなどが適しています。

一方で、辛いものや酸味の強い食べ物は、痛みを悪化させる可能性があるため控えることをおすすめします。

口腔内を清潔に保つ

口腔内を清潔に保つことで、細菌の繁殖が予防できます。
歯ブラシに加え、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、口腔内の細菌を減らすことを心がけましょう。

硬口蓋の痛みが続く場合に考えられる病気

硬口蓋の痛みが1〜2週間続く場合や悪化してきた場合は、次のような病気が関係しているかもしれません。早急に歯科医院を受診しましょう。

扁平苔癬

扁平苔癬(へんぺいたいせん)は、皮膚や口腔粘膜に生じる炎症性疾患で、小さな丘疹が集まりかゆみを伴うことのある病気です。
また、口腔内には白いレース状や網目状の白斑が現れることがあります。原因が解明されているわけではないものの、ウイルス感染や薬物アレルギー、ストレスなどが関与していると考えられます。

口腔がん

硬口蓋の痛みが長引く、しこりや潰瘍などがある場合、口腔がんの可能性もあります。
特に喫煙をされる方やアルコールの摂取量が多い方は、口腔がんのリスクが高まるとされています。

硬口蓋の痛みの原因を知り、適切な対処を!

硬口蓋が痛む原因には、口内炎や感染症、歯科治療後の影響などさまざまです。症状が軽い場合はセルフケアで対処可能なこともありますが、痛みが続く場合は早めに歯科医院を受診しましょう。
健康な口腔環境を維持するためにも、日常のケアと定期的な歯科検診をおすすめします。

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