根管治療後の激痛で寝れない!その原因と対策を徹底解説

根管治療は、歯の内部にある感染した神経や組織を取り除き、きれいに消毒してから詰め物をする治療です。歯を抜かずに保存することを目的としています。

しかし、根管治療後に強い痛みを感じるケースがあり、「激痛で眠れない」とつらい経験をする方も少なくありません。

そこでこの記事では、根管治療後に痛みが生じる原因や痛みを和らげるための対処法を紹介します。

根管治療後に痛みが起きる原因とは?

根管治療後の痛みが生じる原因として、次のようなものが考えられます。

根管内に細菌が残っている

根管内は複雑な形をしているため、徹底的に清掃をしても細菌や感染物質を完全に取り除くことができない場合があります。その結果、残ってしまった細菌から炎症が生じ、痛むことがあるのです。

周囲の組織が刺激を受けた

歯の神経は内部だけでなく、周辺組織にもつながっています。
根管治療で神経を除去する際、健康な神経から歯の中の細菌感染した神経を切り取って除去するため、切断面の傷が治るまで数日~1週間程度は痛む可能性があります。

薬剤の刺激を受けた

清掃と消毒を繰り返して根管内をきれいにしたあと、空洞になった根管に薬剤を詰めて密封し、細菌が再び侵入するのを防ぐ処置を行います。
このとき隙間が生じないよう圧力を加えるため、歯の周囲が圧迫され痛みを引き起こす場合があります。

噛み合わせが高い

根管治療は複数回にわけて行うことも多く、次回の予約日まで細菌が入り込まないよう、仮の蓋や詰め物を装着します。ですが、噛み合わせによっては食べ物を噛む際に負担がかかり、痛みが生じる場合があります。

歯が損傷した

根管治療を受ける歯は虫歯や感染によりもろくなっていることがあり、その結果、治療中や治療後にひびが入ったり割れたりするリスクが高まります。このような損傷が生じると、歯の痛みの原因となることがあります。

根管治療後の激痛を軽減する方法

痛み止めを服用する

根管治療後の激痛は、適切に痛み止めを服用することで一時的に和らげることが可能です。
歯科医院で処方された痛み止めを飲み切った場合は、市販薬を使用しても問題ありません。
ただし、痛みが強いからといって過剰な服用はせず、用法や用量を守り正しく服用しましょう。

患部を冷やす

痛みがある箇所は、氷のうや冷たいタオルを使って外側から冷やすと、炎症が抑えられ痛みを和らげる効果が期待できます。
ただし、凍った保冷剤などを直接肌に当てて冷やしすぎると、凍傷のリスクや痛みが増す可能性があるため注意が必要です。

安静にする

根管治療後に痛みが生じているときに、入浴や飲酒、激しい運動を行うと血流が促進し、炎症が悪化する恐れがあります。根管治療後は安静が一番ですので、血流を促す行動を避けるよう心がけましょう。

刺激を与えないようにする

治療した歯が気になって舌などで触りたくこともありますが、その行為は痛みや炎症を悪化させる原因となります。細菌感染を予防するためにも、患部を舌や指で触ることは避けましょう。
また、食事の際も、硬い食べ物や熱い飲み物は避け、柔らかいものを食べるようにしましょう。

痛みが続く場合は歯科医師に相談を!


通常、根管治療後の痛みは数日で和らぎますが、激痛が続く場合は何かしらの異変が生じている可能性があります。痛みを放置するとさらに症状が悪化し、歯を失うリスクも高まるため、歯科医師に相談して適切な治療を受けることが大切です。

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