親知らず抜歯後の痛みに耐えられない!その原因と痛みを和らげる4つの対処法

親知らずの抜歯後、続く痛みに耐えられないという方も少なくありません。通常1週間程度で痛みは治まりますが、痛みが強すぎて歯科医院を受診したほうが良いのか迷われていませんか?

そこで今回は、親知らずを抜歯したあと痛みが治まらない原因や和らげる4つの対処方法について解説します。

親知らず抜歯後も痛みが治まらない原因

親知らずを抜歯したあとは通常1週間ほどで痛みが引くことがほとんどですが、痛みが治まらない原因として以下の2つが考えられます。

  • 細菌感染
  • ドライソケット

細菌感染

親知らずの抜歯後に細菌感染によって傷口が炎症を起こすと、痛みが生じることがあります。親知らずを抜いたあとの穴には汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい状態だからです。

そのため、歯科医院によっては炎症を防ぐ目的で、抗生剤を処方してくれることもあります。もし、処方がされていない場合は、治療を受けた歯科医院に相談し抗生剤を処方してもらいましょう。

ドライソケット

抜歯後の痛みが1週間以上続く場合は、ドライソケットになっている可能性があります。ドライソケットとは、抜歯したあとの傷口が塞がらず、骨が露出してしまう状態のことを指し、骨に食べ物や飲み物が触れることで強い痛みが生じます。

なお、ドライソケットを引き起こす原因は次のとおりです。

  • うがいを何度もする
  • 喫煙をする
  • 血が止まりにくいことをする
  • 舌で傷口を触る

これらに心当たりがある方は、ドライソケットになっている可能性も否定できませんので、一度、歯科医院を受診することをおすすめします。

親知らず抜歯後の痛みを和らげる4つの対処法

親知らずは生え方によっては大掛かりな方法で抜歯することがあり、抜歯後の腫れや痛みが長引く可能性もあります。その場合は、次の方法で痛みの緩和を試みるといいでしょう。

  • 痛み止めを飲む
  • 患部を冷やす
  • 柔らかいものを食べる
  • 寝る時に頭を高くする

痛み止めを飲む

抜歯したあとは、歯科医師の指示に従って処方された痛み止めを服用しましょう。痛みがもっとも現れやすいのが、麻酔が切れたときです。歯科医師は使用した麻酔量から何時間後に麻酔が切れるのかを把握しているので、指示されたタイミングできちんと服用しましょう。

患部を冷やす

腫れや痛みを抑えるため、親知らずの抜歯後は患部を冷やしましょう。目安としては抜歯してから約24時間、濡れたタオルなどを当てて冷やします。なお、氷を口に含むなどして急激に冷やすと、痛みが余計に増す可能性があります。

ただし、冷やしすぎると血流が悪くなり傷口の治りが遅くなるため、冷やしすぎは要注意です。

柔らかいものを食べる

傷口に硬いものが当たると痛みを伴い、傷口が塞がりにくくなります。抜歯後は傷口に当たっても問題がないよう、なるべく柔らかいものを食べるようにしてください。

寝る時に頭を高くする

親知らずを抜いた傷口には血液が集中しています。頭を低くして寝ると、より血液が集中し痛みや腫れが続くため、就寝時は頭を高くして寝るようにしましょう。

親知らず抜歯後にしてはいけない3つの行動

親知らずの抜歯後は次の行動を控えるよう心がけましょう。

  • 強いうがい
  • 歯ブラシで強く磨く
  • 飲酒や喫煙

強いうがい

親知らずの抜歯後、強くうがいをすると、ドライソケットを引き起こすことがあります。
うがいによって傷口を塞ぐ血の塊が剥がれてしまい、骨が露出したり細菌感染を引き起こしてしまうからです。

抜歯後は出血による不快感でうがいをしたくなるかもしれませんが、傷口が塞がるまではしばらく控えるようにしましょう。

歯ブラシで強く磨く

力を入れたブラッシングも傷口を塞ぐ血の塊が取れてしまう可能性があります。先述したように、血の塊が剥がれるとドライソケットや細菌感染を引き起こす可能性があるため、傷口が塞がるまでは優しくブラッシングすることをおすすめします。

飲酒・喫煙

抜歯後の飲酒や喫煙は、痛みが長引いたり傷口の治りが遅くなります。なぜなら、飲酒や喫煙は血行に作用するため、傷口の治癒に影響を及ぼすからです。

痛みを長引かせたくない場合は、飲酒や喫煙を控えましょう。

親知らず抜歯後も続く痛みは歯科医院へ相談しましょう

今回は、親知らずの抜歯後の痛みについて解説しました。痛みは通常1週間程度で治まることがほとんどですが、長引く痛みがある場合は細菌感染やドライソケットを引き起こしている可能性があります。

様子を見ても我慢できないほどの痛みがある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

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