治療したはずの銀歯が痛いのはなぜ?考えられる原因と対処法を解説!

「虫歯を治療して銀歯を入れたのになぜか痛む」こんな悩みをもっている方は少なくありません。銀歯に限らず、歯が痛むと飲食などの日常生活に支障が出ることもあるため、早めに原因を突き止めて痛みを解消することが大切です。

そこで今回は、治療後の銀歯が痛む理由とその対処法をご紹介します。

そもそも「銀歯」とは?

虫歯治療で歯を削った際、削った部分を補うために詰め物や被せ物を装着する場合がありますが、金属を使用した治療のことを一般的に「銀歯」と呼びます。ちなみに、現在銀歯に使われている金属は、金銀パラジウム合金という化合物です。
また、金属の詰め物を「メタルインレー」、金属の被せ物を「メタルクラウン」と呼ぶこともあります。

銀歯は割れにくかったり、保険適用なので比較的安価で治療できたりするメリットがありますが、以下のデメリットも存在しています。

  • 装着すると目立つ
  • 歯と銀歯の間で虫歯が再発しやすい
  • 金属アレルギーのリスクがある

治療直後に銀歯が痛む理由

銀歯を装着するためにはある程度歯を削る必要があり、銀歯装着後は歯の神経が興奮し、敏感になっています。その影響で治療直後は銀歯が痛いと感じたり、飲食物の温度を過敏に感じることで違和感を覚えたりすることもありますが、数日で気にならなくなるケースがほとんどです。

ごくまれに、虫歯を取り残していたり銀歯の不適合があったりなど、治療がうまくいかなかったことで痛みが出る場合があります。明らかにおかしいと感じたら、早めに歯科医院を再受診しましょう。

治療してしばらく経過したあとに銀歯が痛む理由

銀歯を装着して数カ月から数年経ったあとに痛みが出る場合は、以下のトラブルが考えられます。

  • 銀歯の下で虫歯が発生している
  • 細菌に感染して炎症が起きている
  • 銀歯自体が劣化している
  • 銀歯の土台となっている歯の根が割れている
  • 銀歯の周辺が歯周病になっている
  • 銀歯と噛み合っている歯のどちらかに問題が出て噛み合わせが悪くなっている

このように銀歯が痛む原因はさまざまなので、自己判断で痛みの原因を決めるのは禁物です。

銀歯が痛むときの対処法

治療直後に痛みが出る場合、少し様子を見て症状が落ち着くのなら、とくに対処をしなくても問題のないケースがほとんどです。痛みが強い場合は、市販の痛み止めを使用するのもいいでしょう。

治療してしばらく経過したあとに痛む場合は、銀歯やその周辺の組織に何らかのトラブルが起きていると考えられます。銀歯には極力刺激を与えずに、固いもの、冷たいもの、熱いものなどを避けた食事を摂りながら、なるべく早く歯科医院を受診して検査を行い、原因を究明しましょう。

場合によっては、耐久性があって汚れが付きにくく虫歯を抑制できる素材「セラミック」による詰め物や被せ物に交換する方法もあります。
自費診療による治療なので銀歯よりも費用はかかるものの、多くの歯科医院で取り扱っているため、銀歯に不安がある方は相談してみるのもおすすめです。

銀歯に痛みが出たら早めに歯科医院へ

銀歯による虫歯治療はとても一般的ですが、劣化や虫歯の再発などといった不安材料も多く、永続的なものではありません。痛みや不具合などが出たら早めに歯科医院を受診し、治療を受けるようにしましょう。

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