「食べ物が歯に詰まりやすくなった」「鏡で見ると穴が開いている気がする」とお悩みではありませんか？
歯に開いた穴は自然に治ることはなく、歯科医院での治療が必要となります。今回は歯に穴が開く原因と治療方法、さらに歯に穴が開く前の予防方法を解説します。

歯に穴が開く原因

歯に穴が開く主な原因は虫歯菌です。虫歯菌は磨き残しや飲み物に含まれる「糖」を餌にして「酸」を作り出し、歯を溶かして穴を開けます。

そのままにしておくと侵食が進み、穴が大きくなって歯が欠けたり痛みが生じたりする可能性があります。歯に穴が開いているのを見つけた場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。

歯に穴が開いたときの選択肢

虫歯によって歯に穴が開いてしまった場合は、虫歯を削り元の歯の形状に修復することになりますが、その際は以下の2つの選択肢からどちらかを選ぶことになります。

• 保険診療
• 自由診療

それぞれ詳しくみていきましょう。

保険診療

保険が適応される診療のことを保険診療と呼び、穴が開いた歯を治療する際は下記の材料を用いて修復することになります。

• レジンと呼ばれるプラスチック製の材料
• 金銀パラジウム合金など銀色の金属

基本的に保険診療では治療費の3割を負担するだけで治療が受けられるため、治療内容に変わりがなければどこのクリニックでも費用は変わりません。

自由診療

保険が適応されない治療全般を自由診療と呼び、穴が開いた歯を治療する際は下記の材料を用いて修復することになります。

• 白いセラミック素材
• ゴールド

自由診療はそれぞれの歯科医院が金額を自由に決められることになっているため、同じ治療内容でも金額が異なる場合があります。

歯に穴が開いたときの治療方法

歯に穴が開いた際の治療方法は大きく分けて次の2つに分けられます。

• 小さい穴の場合は詰め物
• 大きい穴の場合は被せ物

それぞれを詳しく解説します。

小さい穴の場合は詰め物

歯に開いている穴が小さい場合は、詰め物で歯を修復することがほとんどです。保険診療ならレジンまたは銀色の金属、自由診療の場合はセラミックなどで詰め物を作製します。

大きい穴の場合は被せ物

大きな穴や神経を取り除いた後の歯はとても脆いため、被せ物で歯を修復します。詰め物で修復するとその詰め物がくさびとなり、噛む力で歯が割れる可能性があるからです。

歯に穴が開く前の予防方法

前述のとおり、歯に穴が開く原因は虫歯によるものがほとんどのため、虫歯を予防することが歯に穴が開くのを防ぐことにつながります。ここでは、歯に穴が開く前の予防方法を解説します。

毎日の歯磨きを丁寧にする

虫歯を予防するには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが重要です。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを使って毎日歯を磨きましょう。

歯ブラシだけではどんなに丁寧に磨いても、歯と歯の間まで十分に磨けません。磨けない部分には汚れが溜まり、そこから虫歯が広がるため、毎日丁寧に歯を磨きましょう。

歯科医院の定期検診を習慣にする

歯科医院の定期検診を習慣にすると、虫歯を予防することができます。歯科医院の定期検診ではお口の健康状態のチェックとともに、歯のクリーニングも行ってもらえるからです。

歯に穴が開いている気がするときは早めに歯科医院へ

歯に穴が開いている気がするなどの異変を感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう。
穴が大きくなると歯の神経を失うリスクが高まり、最悪の場合は抜歯が必要になります。

虫歯によって開いた穴は自然に治ることはありません。そのまま放置せず、歯科医院で治療を受けましょう。