銀歯が取れたときの対処方法は?歯科医院での処置や詰め物の素材なども解説

虫歯などで歯が欠けた場合、失った部分を補うために詰め物を入れることがあり、その中のひとつとして挙げられるのが「銀歯」(メタルインレー)です。保険適用なので安価なのがメリットではあるものの、外れやすかったり劣化しやすかったりといったデメリットもあります。

そこで今回は、銀歯が外れてしまったときの対処方法や歯科医院での処置方法、銀歯以外の詰め物などをご紹介します。

1:銀歯が取れたらどうしたらいい?

銀歯は経年劣化や虫歯の再発などにより、突然外れてしまうことがあります。銀歯が外れた際は、以下3つのポイントに気を付けましょう。

外れた銀歯は捨てない

銀歯や歯の状態にもよりますが、外れた銀歯は洗浄して再利用できる可能性があります。チャック付きのポリ袋やタッパーなどに入れて保管しておき、受診の際に必ず持参しましょう。

口腔内を清潔に保つ

銀歯が外れると歯に空洞ができるため、汚れがたまりやすい状態になります。そのまま放置すると虫歯になってしまうおそれがあるので、普段よりも意識して歯磨きやうがいを行い、口腔内を清潔に保ちましょう。

できるだけ食事をせずに受診する

銀歯が外れてしまったら、できるだけ食事をせずにすぐ歯科医院を受診するのがベストです。
もし受診日まで期間が空いてしまう場合は、なるべく銀歯が外れた歯を使わずに食事をし、熱い物や冷たい物、刺激物などは避けるといいでしょう。

2:歯科医院ではどういった処置が行われるの?

持参した銀歯に劣化が見られず虫歯などの症状がなければ、消毒や調整をしてから銀歯を装着し直すことが可能です。しかし虫歯の再発がある場合は、まずは虫歯治療を優先し、治療終了後に銀歯の再利用ができるかどうかを判断します。

虫歯を治療したあとの歯と銀歯がうまく合わなかったり、劣化していて再利用が難しかったりする場合は、型取りを行い新しい詰め物を作り直す必要があります。

3:銀歯以外の詰め物はある?

虫歯治療などで使用される詰め物は、金属以外の素材で作製することも可能です。
銀歯と同じ保険診療内の治療では、プラスチック樹脂の詰め物「コンポジットレジン」、適度な強度がある白い素材の「CAD/CAM冠」などがあります。
自費診療の代表的な素材は「セラミック」で、主に以下のようなメリットがあります。

  • 汚れが付着しにいくく虫歯の再発を抑制できる
  • 見た目が自然で周囲の歯となじみやすい
  • 強度が高い

詰め物を作り直すときは、歯科医師と相談しながら素材の変更を検討してみてもいいでしょう。

4:銀歯が外れたら早めに歯科医院を受診しましょう

外れた銀歯を放置してしまうと、痛みが出たり虫歯になったりするリスクがあります。銀歯が外れたらできるだけ早く歯科医院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

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