日本の歯科医院はコンビニよりも数が多いって本当?歯科医院が多い理由とは?

「歯医者の数はコンビニよりも多い」こんなうわさを聞いたことはありませんか?
日本人にとってコンビニはとても身近な存在で、近距離に複数の店舗があることも少なくありません。
そこで今回は、本当に歯科医院の数はコンビニよりも多いのかどうか、そしてそれはなぜなのかなど、歯科医院の数にまつわる素朴な疑問をまとめました。

日本における歯科医院の数は?

厚生労働省の『医療施設動態調査』では、令和6年2月末時点の歯科医院の数は66,843軒と発表されています。(出展:厚生労働省『医療施設動態調査』)
平成8年12月末には59,765軒だったのですが、そこから徐々に施設数を伸ばし、平成29年8月末には68,963軒になりました。しかし、次年度の平成30年8月末は68,590軒、令和2年8月末は68,197軒、令和4年5月末は67,755軒と発表されており、平成29年頃をピークに現在はゆるやかな減少傾向にあるようです。

「歯科医院の数がコンビニよりも多い」といううわさは本当?

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の『コンビニエンスストア統計調査月報』によると、令和6年4月度におけるコンビニの数は、55,647軒であると発表されています。令和6年2月末時点での歯科医院の数は66,843軒なので、執筆時の最新データに2ヶ月の差異があるものの、歯医者の数はコンビニよりも多いといううわさは本当だったという結果になりました。(出展:一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会『コンビニエンスストア統計調査月報』)

ちなみに、スーパーマーケット統計調査事務局が発表している2024年4月末時点で全国のスーパーマーケットの数は22,952軒、厚生労働省が発表している『令和4年度 衛生行政報告例』によると全国の美容院は269,889軒です。(出展:厚生労働省『令和4年度 衛生行政報告例』)
つまり「歯科医院の数はスーパーやコンビニよりは多いが、美容院よりは少ない」ということになります。

歯科医院がたくさんあるのはなぜ?

歯科医院の数は現在少しずつ減少しているとはいえ、それでもかなりの数の歯科医院が営業をしているのが現状です。歯科医院の数が多い理由はさまざまですが、主な要因は以下のとおりです。

・予防歯科が浸透してきており、定期的に行く人が増えた
・高齢化が進んでいることで、口腔内のトラブルを抱える人が多くなった
・ホワイトニングや矯正治療など、審美性を求める治療を希望する人が増えた

昔は「虫歯になったら歯医者に行く」という考え方が一般的でしたが、今は「虫歯になる前に行く」「見た目を改善したいから行く」など、歯科医院に求めることが増えています。

歯科医院が世間のニーズに合わせて多様化してきたことで、ここまで数が多くなったと考えられますね。

自分に合った歯科医院を選ぼう

歯科医院の数が多いということは、歯科医院選びの選択肢も多いということです。

歯科医院選びは、立地・価格・技術・歯科医師との相性など、人それぞれ重視するポイントは異なります。

インターネット検索による調査や知人の口コミなどの情報を参考にしたり、実際に受診してみたり、ご自身に合った歯科医院を選ぶとよいでしょう。

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