歯の仕組みと役割について|歯の基礎知識を知ろう

歯の一番の役割と言えば、食べ物を細かく砕いて消化を助けることにありますが、歯はこれ以外にも様々な役割をもって私たちの健康を支えています。

この記事では歯の役割や仕組みについて、小さなお子様にもわかるように解説します。

歯がもつ様々な役割

食欲の増進

食べ物の食感や歯ごたえは、食べる楽しさやおいしさを感じられる要素のひとつで、食欲の増進につながります。

発音を助ける

歯は発音を助ける役割も担っており、とくに前歯や奥歯が抜けていると「た行、さ行、は行、ら行」が発音しにくくなります。

全身のバランスを維持する

奥歯がしっかり噛みあっていると、ぐっと力を入れたり全身のバランスを取ったりすることができます。

表情や顔の印象に影響を与える

歯がないと噛む力で鍛えられるはずの筋肉が衰えてしまうために頬がこけ、老けて見えてしまうことがあります。前歯が1本ないだけでもかなり顔の印象がかわります。

脳を活性化する

噛むことは脳の活性化につながり、認知機能にも良い影響を与えるとされています。

歯と歯を支える歯周組織の仕組み

イラストのように歯には層があり、歯周組織に支えられていることで食べ物をしっかり噛んだり力を入れたりすることができます。

ここからは歯を構成している「層」についてご説明します。

歯の仕組み

エナメル質

歯の外側の白い部分で人間の体のなかで最も硬い組織だが酸には弱く溶けやすい性質がある

象牙質
エナメル質の内側にあり硬さはエナメル質より少し柔らかい

歯髄
歯の神経で血管やリンパ管などが通り歯に栄養を与えている

歯周組織の仕組み

セメント質
歯根を覆う組織で歯槽骨と歯根膜を結びつける役目をしている

歯槽骨
歯を支えている骨で歯はこの中に埋まっている

歯肉
歯を覆う軟組織で歯と歯槽骨を保護している

歯根膜
歯根と歯槽骨を結びつけて歯に加わる力を和らげるクッションの役目をしている

歯は種類ごとでも役割がちがう!

人間の歯の本数は乳歯が20本、その後生え変わる永久歯が全部で28本(親知らずを含めると32本)です。

おおまかな役割は「前歯は食べ物を噛みきり奥歯は食べ物を細かくすりつぶす」ことですが、歯はさらに4つの種類にわけられ、それぞれ異なった役割があります。

切歯

食べ物を適度な大きさに噛み切る役割をもち発音や顔の表情にも影響する

犬歯

尖った形で食べ物を切り裂く役割をもち他の歯より根が長く強度がある

小臼歯

食べ物を細かくすりつぶす
下あごが奥に下がらないようにするなど噛みあわせを安定させる

大臼歯

食べ物を噛み砕きすりつぶす
中でも第1大臼歯は永久歯の中で一番大きく噛む力も一番強い

大切な歯を失わないためにできること

奥歯は1本失うだけでも食べ物を細かくするのに時間がかかるようになり、噛みくだく能力は約40%も低下するといわれています。

歯を失う原因の多くは、歯が「虫歯菌」の酸で溶かされる虫歯と、歯周組織が「歯周病菌」の影響で炎症をおこす歯周病です。

大切な歯を失わないためには、これらの菌が潜む歯垢を残さないよう歯みがきをすること、定期的に歯科医院を受診し、異常がおきていないか確認してもらうことが大切です。

掲載内容に問題がありますか? 報告する