歯が痛い時の応急処置とやってはいけないことまとめ

歯が痛くなると、何をしても気持ちが落ち着かず、辛いですよね。しかし、歯科医院にすぐに行けない場合や、夜間や休日に歯が痛くなってしまった場合は、自宅でできる応急処置を行う必要があります。

当コラムでは、歯が痛い時の応急処置について解説します。

歯が痛い原因

まず、歯が痛い原因を知っておくことが大切です。歯が痛む原因は様々ですが、代表的なものとしては以下のようなものが挙げられます。

  1. 虫歯
  2. 歯周病
  3. 細菌による炎症
  4. 歯肉の痛み
  5. 口内炎
  6. 精神的なストレス

①虫歯

虫歯は、食べかすや細菌、歯質が原因で起こります。虫歯を放置してしまうとエナメル質を溶かして神経にまで達する恐れがあります。
虫歯が神経に達してしまうと歯が痛くなり、最終的に神経が腐ってしまいます。さらにそのまま虫歯を放置すると抜歯を行わなければいけません。

②歯周病

歯を支えている歯茎や骨が壊されていることを歯周病と言います。歯周病は治療を行わなければ完治することはありませんし、最終的に歯が抜け落ちてしまう恐れがあります。40歳以上の約8割が歯周病にかかっていると言われています。

③細菌による炎症

歯と歯肉に空いた隙間から細菌が入り、炎症を起こすことで痛みが発生することがあります。この時の痛みは突発的な痛みもありますし、継続的な痛みもあります。歯が痛いだけではなく顎が痛い、痛みの範囲が広がるなど症状はさまざまです。

④歯肉の痛み

歯を支えている歯肉。噛み合わせが悪いと食べかすが歯と歯の間に挟まり、歯肉を圧迫することがあります。圧迫されていることにより痛みが生じていることも考えられます。

それだけではなく親知らずの生え方が悪く、炎症を起こしている可能性もあります。

⑤口内炎

口内炎にもさまざまな種類がありますが、その中でもウイルスが原因の「ウイルス性口内炎」は歯茎に起きた炎症が歯の痛みにつながることがあります。

口内炎は歯の痛みはもちろん、発熱、喉の痛み、風邪症状を伴うことがあります。

⑥精神的なストレス

全ての人に当てはまるわけではありませんが、精神的なストレスがかかると歯ぎしりや噛み締めをしてしまう方もいます。

食べ物を食べているときであれば、食べ物がクッションの役目となりますがクッションがない状態で歯同士を圧迫するのは歯を痛めてしまいます。歯の治療はもちろんですが、ストレスを溜めないことも大切です。

 

歯が痛い時の応急処置

薬の写真
歯が痛い時はそのまま放置しても痛みがなくなることはありません。歯が痛い時はすぐに受診するのが望ましいですが、休診などすぐに歯医者さんに行くことができない場合は以下の応急処置を行うようにしましょう。

①歯ブラシで優しく歯を磨く

歯が痛くなったときには、歯ブラシで優しく歯を磨くことが大切です。歯垢や歯石が歯の根元に付着してしまうと、虫歯や歯周病の原因となります。

また、口臭の原因にもなるため、こまめな歯磨きが必要です。ただし、歯が痛みが強い場合は、強く磨いたり、歯ブラシを使わない方が良い場合もあります。

②温かい塩水でうがいする

温かい塩水でうがいすることも効果的です。塩水には殺菌作用があるため、口内環境を改善し、痛みを軽減する効果があります。ただし、塩分が多く含まれるため、過剰に使用すると逆に口内環境を悪化させることになるため、1日に2~3回程度にとどめるようにしましょう。

③市販の痛み止めを使用する

歯が痛くなった場合には、市販の痛み止め薬を使用することも有効です。痛みを軽減するためには、市販の鎮痛剤を服用することが一般的です。ただし、過剰に使用すると逆に効果が低下する

歯が痛い時にやってはいけないこと

女性の写真
歯が痛い時の応急処置を解説しましたが、逆に歯が痛い時にやってはいけないこともしっかり理解しておきましょう。

①歯が痛いところを温める

歯茎や歯が痛い時に身体を温めてしまうと血流がよくなり、さらに痛みが増す恐れがあります。激しい運動も控えるのがおすすめです。長時間の入浴も身体を温めることになりますので、シャワーで汗を流すようにします。

②歯を触る

歯が痛くて気になるからと言って歯を触ることはやめましょう。歯ブラシで歯に詰まった

③飲酒

飲酒をすることで神経中枢が麻痺するため歯が痛いことを一時的に忘れることはできます。しかし、飲酒をすることで血流がよくなり時間が経つと痛みを感じてしまいます。炭酸飲料、砂糖を含んでいる飲み物も歯が痛い時は控えましょう。

④喫煙

喫煙も歯に悪影響を及ぼします。症状の悪化を防ぐためにも歯が痛い時は喫煙しない方がよいです。

 

【まとめ】応急処置を行っても歯が痛い時は速やかに受診を

当コラムでは、歯が痛い時の応急処置について解説しました。歯が痛くなる原因はさまざまですが、歯の中に神経があるため、痛みが強いときは日常生活に支障をきたすこともあります。歯痛は早めの治療が重要で、歯が痛いと感じたら、まずは歯医者さんに診てもらうことが望ましいです。

掲載内容に問題がありますか? 報告する