知覚過敏と虫歯の違いって何?正しい見極め方について徹底解説!

知覚過敏という症状について知っていますか?テレビのCMなどでも耳にすることが多いフレーズなので、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?そんな知覚過敏ですが、虫歯と症状が似ている部分があります。そのため、虫歯と知覚過敏は混同しやすく、どちらかわからないという方が多いのです。

本記事では知覚過敏と虫歯の違いについて解説いたします。見極め方についても紹介しているのでぜひ参考にしてください。

1.そもそも知覚過敏ってなに?

 知覚過敏について聞いたことはあるけれど具体的な症状については知らないという方もいるでしょう。知覚過敏とは、冷たさや接触による衝撃を歯が受けた際に、一過性の痛みが生じる症状のことです。冷たいものを食べたときに歯が染みるといった症状が起こった経験がある方は多いのではないでしょうか?それらは一般的に知覚過敏によるものです。

知覚過敏の原因は歯の象牙質に刺激が与えられることです。象牙質とは歯のエナメル質で覆われている部分であり、本来であれば刺激が加わることはありません。しかし、エナメル質が溶けていたり摩耗していたりすると象牙質に刺激が加わるようになります。その結果、痛みなどを感じるようになるのです。

虫歯について詳しく知っている方は、エナメル質が溶けているということは虫歯が進行しているのでは?と考えるかもしれません。確かに虫歯が原因でエナメル質が溶けてしまい、冷たいものが染みるようになるというケースもあります。しかし、知覚過敏については必ずしもエナメル質が溶けていなくても発生する場合があるのです。

それが歯茎が下がっていることです。エナメル質というのは歯の先端にしか存在していません。鏡で歯を見ると歯全体をエナメル質が覆っているように思えますが、実際には歯茎の中にも歯は存在しており、そこにはエナメル質がないのです。

つまり、歯茎が下がるとエナメル質が露出することになり、そこに刺激が加わることで痛みを感じる場合があるのです。虫歯によるエナメル質の溶け出しで知覚過敏と同じような症状が起こる場合もありますが、必ずしも虫歯と知覚過敏はセットではないということは覚えておくようにしてください。

2.虫歯と知覚過敏の違い

虫歯と知覚過敏の違いとして最もわかりやすいのは痛みの長さです。知覚過敏の痛みはあくまでも一過性です。冷たいものを食べた際に、10秒程度で痛みが治るのであれば知覚過敏の可能性が高いと考えてください。逆に数十秒にわたって痛みが続いたり、なにもしていないのに痛みがあるような場合は虫歯の可能性が高いです。

そして虫歯は徐々に悪化していきます。ある程度期間が経過しても痛みの大きさが変わらないのであれば知覚過敏の可能性が高いでしょう。しかし、だんだんと激しい痛みに変わっていくような場合は虫歯の可能性があります。最初は刺激が加わったときだけ痛んでいたのに、徐々に刺激がなくても痛むようになります。

このように虫歯と知覚過敏は痛み方に大きな違いがあるので覚えておくようにしてください。

3.自己判断するのは禁物

虫歯と知覚過敏の違いについて紹介をしてきましたが、それぞれの違いについて知識を持っておくのはいいことですが、それを使って虫歯かどうか、知覚過敏かどうかを判断するのはあまりおすすめできません。なぜなら、自己判断をして違ったときに大きなトラブルを引き起こす可能性があるからです。

例えば、知覚過敏だと思っていたのに虫歯だったとしましょう。痛みを感じた時点で歯医者を利用しておけば早期に治療ができたかもしれません。しかし、知覚過敏だと思っていたばかりに歯医者さんを利用せず、虫歯の症状が悪化したら簡単に治療することができなくなります。結果として抜歯につながったり神経が死んでしまったりするかもしれません。

このように間違った判断をしてしまう可能性があるので、虫歯や知覚過敏について自己判断をするのは禁物です。自己判断はせずに痛みを感じた時点で歯医者に相談するようにしてください。

見極め方について紹介をしてきましたが、ほとんどの方が歯の知識については乏しいと思います。間違った判断をしてしまう可能性も十分にあるので、痛みを感じたら歯医者さんを利用するのを徹底してください。知覚過敏の場合であっても改善のためのアドバイスがもらえます。利用するメリットは十分にあるので、必ず歯医者さんに相談をしてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?最後に知覚過敏と虫歯の違いについてまとめます。

  1. 知覚過敏とは象牙質に刺激が加わることで、冷たいものが染みたり痛みを感じたりする現象のこと
  2. 虫歯と知覚過敏では痛みの感じ方に大きな違いがある
  3. 虫歯か知覚過敏かを自己判断してしまうと大きなトラブルにつながる可能性があるので、歯医者さんに相談するのがおすすめ

知覚過敏か虫歯が迷ったら、とりあえず歯医者さんに相談するようにしてください。

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