口腔を冷やすときの保冷剤の選び方とは?冷やし方の注意点とは?

歯が痛いときの応急処置として冷やすという対応を行う場合があります。その際は保冷剤を使用することになるのですが、正しい保冷剤の選び方について知っていますか?どんな保冷剤でもいいというわけではなく、種類によっては逆効果となってしまう可能性もあるので注意しなければいけません。正しい保冷剤の選び方について知っておいてください。

本記事では口腔を冷やすときの保冷剤の選び方について解説いたします。冷やし方の注意点についても紹介しているので、ぜひご確認ください。

1.保冷剤の選び方について

 そもそも、保冷剤にどのような種類があるか知っていますか?保冷剤は冷却温度の違いによって氷点下タイプと0℃タイプに分けることができます。この2つの違いを簡単に説明すると、肌に触れたときの温度が違います。氷点下タイプの方が冷たく、0℃タイプの方が高めになっています。

そして口腔を冷やすときに注意しなければならないのが、患部に刺激を与えすぎないことです。もちろん、冷やして痛みを取り除くことも大切なのですが、刺激を与えすぎると逆に症状が悪化してしまう可能性があります。そのため、保冷剤はほどよい冷たさのものを選ばなくてはいけません。

基本的には0℃タイプのものを選ぶようにしてください。また、保冷剤はサイズや形状による違いもあります。できれば手のひらくらいの大きさで、タオルなどにくるんで使用できるものを選ぶようにしてください。なぜなら、保冷剤を患部に直接当てて冷やすというのは、刺激が強すぎる可能性があるからです。そのため、タオルにくるんで使用できるサイズのものがおすすめです。

冷やすことができればいいと思いがちですが、症状を悪化させないように保冷剤の種類には注意するようにしてください。

2.冷やす際の注意点

先ほど患部に刺激を与えすぎるのは避けた方がいいと説明しました。それに伴って注意しなければいけないのが、うがいなどによって患部を直接冷やすことです。常温水でうがいをするのであれば問題ないのですが、冷水でうがいをすると患部に大きな刺激が加わってしまいます。

そのため、歯が痛む場合は冷水でうがいをしたり飲んだりするのは避けるようにしてください。逆にしみたり痛んだりしてしまいます。

また、歯が痛むときにやってはいけないことは他にもいくつかあります。その中でも代表的なものは歯磨きです。虫歯が原因で歯が傷んでいると思った方の中には、その痛みを解消しようとして患部に歯磨きを行う場合があります。しかし、痛みが起こるほど虫歯が進行しているのであれば、歯磨きでその状態が改善することはありません。

むしろ歯を直接傷つけていることになるので、状態が悪化する可能性もあります。歯磨きを行うことは大切なので、歯が痛む場合もいつもと同じように行う必要があります。しかし、痛みを取り除こうとして無理に歯磨きを行うのは避けるようにしてください。

当然ですが患部に直接触れるのも避けましょう。何度も説明していますが、患部に刺激を加えるというのは最もやってはいけないことです。患部が気になるという気持ちはわかりますが、直接触れて刺激を加えるというのは絶対にやめてください。

3.あくまでも応急処置であることを理解する

歯が痛む際に保冷剤を使って痛みを取り除くというのは、あくまでも応急処置です。虫歯が原因の場合は、虫歯治療を行わない限りは状況が改善しません。そのため、保冷剤を使って痛みがなくなったとしても、虫歯が治ったとは考えないようにしましょう。

歯医者さんを利用するまでの間、痛みに耐えるために保冷剤を使用するというイメージです。あまりにも痛みが酷いという場合は、緊急で医療センターなどを利用するという方法もあります。虫歯を放置することで他の歯も虫歯になったり、歯周病などの他の病気を引き起こしたりする可能性があります。痛みがあるということは、虫歯が進行している証拠なので、なるべく早く歯医者さんを利用しなくてはいけません。

よく歯の痛みがあるにも関わらず、一時的になくなったり耐えられるようになったりしたら歯医者さんを利用しないという方がいます。痛みに耐えられるかどうかではなく、歯の状態を健康に保つために歯医者さんを利用する必要はあります。最悪の場合は、抜歯するしかなくなる可能性もあるので、早めに利用してください。

まとめ

いかがだったでしょうか?最後に口腔を冷やす際の保冷剤の選び方についてまとめます。

  1. 患部に刺激を加えすぎるのはよくないので、冷たすぎずタオルで包めるものを選ぶ
  2. 痛みを取り除く目的で歯磨きをしたり、患部に直接触れたりしてはいけない
  3. あくまでも冷やすのは応急処置であり、早めに歯医者さんを利用するのが大切

歯が痛む状態というのは、かなり虫歯が進行しているかもしれません。早めに歯医者さんを利用して痛みの根本的な原因を解消してください。

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