奥歯が痛む原因は虫歯にあるの？放置するリスクを徹底解説！

普通に生活をしていると急に奥歯が痛むことはありませんか？ずっと痛みが続くこともあれば、一瞬だけ痛んで消えていくときもあります。奥歯が痛むのにはどのような理由があるのでしょうか？

本記事では奥歯が痛む原因とそれを放置するリスクについて解説いたします。

1.奥歯が痛む代表的な理由は虫歯

奥歯が痛む理由として、最も考えられるのが虫歯です。虫歯は歯のエナメル質が溶けていく病気であり、エナメル質の中にある象牙質が露出することで痛みを感じるようになります。象牙質は刺激に敏感な場所であり、本来はエナメル質に守られているのですが、そのエナメル質がなくなることで痛みを感じてしまうのです。

奥歯は歯の中でも虫歯になりやすい場所です。基本的に食べ物は奥歯で咀嚼することが多いので、食べカスが溜まりやすくそれが原因で虫歯になってしまいます。歯磨きをしていれば問題ないと思うかもしれませんが、奥歯の歯磨きは難しく磨き残しがある方も少なくありません。少しでも磨き残しがあれば、それがきっかけで虫歯へと繋がってしまいます。

このように奥歯は虫歯になりやすいのです。そして虫歯はすぐに痛みが発生するわけではありません。虫歯を発症してしばらく経過してから痛みが起こります。つまり、痛みがある虫歯というのはかなり症状が進行していることになります。

そのため、なるべく早く治療を受けなくてはいけません。

2.虫歯以外の理由で奥歯が痛むこともある

奥歯が痛む理由は虫歯であることが多いですが、それ以外にも理由はあります。例えば、親知らずが痛みの原因になっている場合があります。親知らずは真っ直ぐ生えずに、隣の歯を押すような形で斜めに生えてくる場合があり、その圧迫によって痛みを感じることがあるのです。

ずっと痛みを感じる場合もあれば、すぐに引いていくケースもあるため早急な処置が必要と一概にはいえません。しかし、親知らずがきっかけで歯並びが悪くなってしまうケースはあります。親知らずの処置は基本的に抜歯になるので、できればやりたくないという方もいるでしょう。

親知らずの抜歯は絶対に行うべきというわけではありません。しかし、抜歯することによるメリットもあるので、検討する必要はあります。

他には歯軋りの影響で歯茎が炎症を起こし、それが痛みにつながる場合があります。この歯茎の炎症を歯根膜炎と言います。歯軋りが癖になっている人は、歯の痛みにつながる可能性があるので注意してください。

歯軋りは日常生活の中でついついやってしまう人もいますが、寝ている最中に気付かぬうちにしている人もいます。寝ている最中の歯軋りを指摘され、治る気配がないという方は歯医者さんに相談してみてください。就寝中にマウスピースを着用して、歯にかかる負担を減らすという治療法があります。歯軋りはどこに相談すればいいのかわかりづらいですが、まずは歯医者さんに声をかけてみてください。

3.奥歯の痛みを放置するリスク

奥歯の痛みを放置するとどうなるのでしょうか？奥歯が虫歯の場合は、他の歯に影響を与えたり抜歯が必要になったりします。虫歯になった歯には虫歯菌が感染しています。虫歯菌はエナメル質に生息しており、エナメル質をどんどん溶かしていくのですが、放置していると最終的にはなくなってしまうのです。

歯がなくなると虫歯菌は歯茎に生息し、炎症を起こすなどの問題を引き起こします。結果として、周囲の歯に虫歯菌が住み着き、虫歯や歯周病が起こってしまうのです。

そして放置してから治療をしようと思っても、削るだけでは対処ができない可能性があります。状況にもよりますが、抜歯をするしか選択肢がない可能性もあり得ます。そのため、なるべく早く治療を行わなくてはいけないのです。

虫歯でなければ痛みを放置してもいいのかというと、そうではありません。親知らずが原因の場合は、先ほども述べたように歯並びなどに影響を及ぼす可能性があります。どのような理由であっても、早めに治療を進めておくのが望ましいのです。

奥歯の痛みはついつい放置してしまいます。歯医者さんに対する苦手意識もあるのかもしれません。しかし、最近の歯医者さんは無痛治療などにも取り組んでおり、痛みを感じないケースも多いです。早めの治療を心がけてください。

まとめ

いかがだったでしょうか？最後に奥歯の痛みについてまとめます。

1. 奥歯の痛みは虫歯が原因であることが多い。奥歯は虫歯になりやすいため注意が必要。
2. 親知らずが奥歯の痛みに繋がっているケースもある。親知らずを放置すると歯並びの悪化にもつながるので、早めに対処するのがおすすめ。
3. 奥歯の痛みを放置すると、虫歯の悪化につながる可能性がある。虫歯が悪化すると治療が難しくなってしまうため、早めに対処することが大切。

奥歯に限らず歯のトラブルは放置してしまいがちです。しかし、放置して状況が改善することはほとんどありません。むしろ状況は悪化して、治療が難しくなったり他の歯に影響がでたりします。なるべく早い治療を心がけてください。