差し歯の黄ばみを白くするには?変色する原因と4つの対処法をご紹介

保険診療の差し歯は年数が経つと変色します。特に前歯に差し歯を入れている場合は、口を開けたときに目立ってしまいますよね。今回は、差し歯が変色してしまう原因と差し歯を白くする方法を解説していきます。

 

差し歯自体を白くすることはできない

一般的に使用されているホワイトニング剤の成分は過酸化水素であり、天然の歯には効果がありますが人口の歯には作用しません。

差し歯を白くするためには、差し歯の表面に付着している汚れを取り除くしか方法はないのです。

差し歯は主に2種類ある

差し歯の素材には、レジン(プラスチック系の素材)とセラミックがあります。レジンの差し歯は保険診療で作られるもので、セラミックの差し歯は自費診療で作られるものです。

レジンは着色汚れがつきやすいのが特徴で、セラミックは変色しにくいといわれています。

差し歯の表面についた汚れは除去できる

差し歯そのものを白くすることはできないと言いましたが、表面についた着色汚れなら落とすことは可能です。歯科医院などで行われているクリーニングで汚れを落とし、変色した差し歯をある程度白くすることが可能です。

 

差し歯が黄ばむ原因

差し歯が変色する理由は、差し歯そのものが原因であったり、食事などの生活習慣によるものであったりとさまざまな理由が考えられます。原因を知って予防できる部分は対策をしていきましょう。

差し歯の劣化

保険適用で作った差し歯はレジンという素材で作られていると説明しましたが、レジンはプラスチック素材でできており、年数が経過するとともに表面から内側まで汚れが浸透していきます。およそ2〜3年で黄ばみが目立ってくるといわれています。

一方で、自費診療で入れるセラミック素材の差し歯は着色しにくく変色しないため、長期にわたって白さを保つことが可能です。

食事による着色

黄ばみのもとであるポリフェノールが含まれている赤ワインやコーヒーを摂取し続けると差し歯の着色汚れが蓄積します。色の濃いソースやケチャップなどの調味料も注意が必要です。差し歯の黄ばみを予防したい方はこれらの食品を避けるようにしましょう。

喫煙による着色

タバコのヤニも非常に着色しやすい成分であるため、差し歯が黄ばみやすくなります。黄ばみを予防したい方は、喫煙習慣の見直しも必要でしょう。

研磨剤入りの歯磨き粉の使用

歯磨き粉は研磨剤が入っていないものを選んでください。研磨剤はレジンを傷つけるため、傷ができた場所に汚れが溜まっていくことにより、差し歯が黄ばみやすくなります。

 

差し歯を白くする方法

差し歯そのものを白くする方法はありませんが、汚れを落としたり表面をコーティングする方法で一時的に差し歯を白くすることができます。

以下に4つの対処法をご紹介します。

クリーニングで汚れを落とす

表面の着色汚れをクリーニングで落とし、差し歯の黄ばみを取る方法があります。ただ、レジンはあまり強くない素材のためクリーニングを繰り返してしまうと劣化を早めてしまうので注意が必要です。

ホワイトコートを使用する

ホワイトコートとは歯のマニキュアとも呼ばれており、歯科用のプラスチック剤を歯の表面に塗ることで一時的に歯を白くすることができます。歯を内側から白くするホワイトニングと違い、歯の表面のみを白くするため人工の歯である差し歯にも効果が期待できます。ホワイトコートは市販でも売られていますが、歯科で施術してもらう方が事前に歯をきれいにしてから塗るので、虫歯などのリスクも軽減されるため安心です。

1回のホワイトコートで約1ヵ月間もつといわれています。

ステイン対応の歯磨き粉を使う

変色した差し歯を白くするには、ステイン対応の歯磨き粉の使用がおすすめです。成分に含まれているポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコールは着色汚れに作用するため、人工の歯である差し歯にも効果的です。

差し歯を新しくする

差し歯自体を新しいものに入れ替えてしまうというやり方です。しかし、再びレジン素材の差し歯に入れ替えてしまうとまた同じように黄ばみに悩まされてしまいます。

自費診療のセラミック素材の差し歯なら変色しないので黄ばみを気にすることはありません。

セラミックの差し歯は費用がかかってしまうのがデメリットですが、質感が天然の歯に近く、黄ばみに悩まされることがないので美しい歯を保ちたいという方にはおすすめです。

 

差し歯を白くするには日頃のケアが大事

レジンの差し歯は一度変色してしまったら、元の白さに戻すことはできません。

クリーニングやホワイトコートなどで一時的に白くすることは可能ですが、費用やリスクも伴います。

セラミック素材の差し歯なら変色しないので、黄ばみに悩みたくない人は自費診療での治療を選択することも視野に入れてみてください。

差し歯を白くする方法をいくつかご紹介しましたが、日々の食事やケアにも注意していきましょう。

掲載内容に問題がありますか? 報告する