銀歯を噛むと痛いのはなぜ?噛むと突然痛くなる原因や対処方法まで解説

「銀歯を噛むと痛いのはなぜ?」「突然銀歯が痛くなったけど対処方法はあるの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

銀歯の治療直後は痛みを感じやすくなっています。また、古い銀歯は劣化に伴い虫歯や歯周病などが起こり痛みが突然起こることもあるのです。

当コラムでは、銀歯を噛むと痛みの出る原因、痛みに対して自宅でもできる対処方法や控えた方がよいことについて解説します。

 

銀歯の治療直後に痛い原因は2つ

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銀歯の治療直後、噛むと一時的に突然痛みが出ることがあります。痛みの原因は以下の2つです。

①神経が過敏になるため

銀歯を使用する虫歯の治療時は、器具の刺激などで歯の神経に大きな刺激が加わります。そのため、噛んだ時の刺激についても歯の神経が過敏に反応することがあります。これは一時的な症状のため、2~3日経つと改善することがほとんどです。

 

②熱を伝えやすいため

銀歯は金属のため、食べ物や飲み物の熱を伝えやすくなっています。そのため、治療直後の過敏な状態で熱い物や冷たい物を口にすると痛みが突然出ることもありますが、1週間程度で症状は落ち着くと言われています。

 

古い銀歯を噛むと突然痛い原因は?

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銀歯の治療を行いしばらく経過してからも、銀歯を噛むと突然痛むことがあります。その原因は以下の4つです。

①虫歯の再発

虫歯の治療が終了し銀歯にしたとしても、虫歯が再発することがあります。これは、銀歯の経年劣化により溶けてしまうこと、歯磨きや噛み合わせにより歯と銀歯に隙間ができ銀歯が削れてしまうことが原因です。

そのため、虫歯の細菌が隙間から入り込むことで再発します。虫歯が再発すると再度治療が必要なため、そのままにはせず必ず歯医者さんに診てもらうようにしましょう。

 

②歯周病

銀歯を噛むと痛いと思っていても、銀歯ではなく歯茎に炎症が起きている可能性があります。この場合は、歯周病によることがほとんどです。歯周病になる原因として、銀歯と歯の間に隙間や段差がある、銀歯の周りの磨き残しなどが考えられます。

歯周病は初期の段階では無症状なことが多くゆっくりと進行する病気です。歯周病が原因であると、銀歯を噛むと痛いと感じた時点で進行している可能性があります。まずは歯医者さんに相談することがおすすめです。

 

③歯根破折(しこんはせつ)

銀歯の治療時に歯を削ると歯質も脆くなります。日々の食事の他にも、歯ぎしりや食いしばりにより銀歯に大きな負担が加わり、時間の経過と共に歯の根元が折れる歯根破折が起きている可能性があります。特に神経も抜いている歯は脆く折れやすいため、注意が必要です。

歯根破折が起こると強い痛みを伴います。また、歯根破折をそのままにすると細菌感染も起こります。銀歯を噛むと痛みや腫れがみられている場合は、早めに歯医者さんを受診し治療を受けることが大切です。

 

④銀歯が合っていない

銀歯が以下のような状態であると、噛むと痛いと感じることがあります。

  • 銀歯と左右の歯の隙間が必要以上に開いている
  • 銀歯と左右の歯の隙間が全くなくきつく感じる
  • 噛み合う部分に段差が少しある
  • 上下の歯の高さが合っていない

痛みや違和感が生じた場合は、そのままにはせず歯医者さんで調整を行ってもらうようにしましょう。

 

痛みが出た時に自宅でもできる対処方法は3つ

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銀歯を噛んで突然痛みが出たとしても、すぐに歯医者さんに行けないこともあるかもしれません。一時的に痛みを緩和するために、自宅でもできる対処方法は以下の3つです。

 

①刺激をなるべく与えない

冷たい・熱いなどの刺激は特に感じやすくなっているため、食事の際に冷たい・熱い物はなるべく避けるようにしましょう。また、硬い食べ物なども避けなるべく噛まないで食べられる食事内容に工夫することもおすすめです。

 

②冷やす

炎症による痛みがある場合は、冷やすことで痛みを軽減できることもあります。痛みを感じる部分の頬に保冷剤などを当て、冷やしてみるとよいでしょう。

 

③痛み止めを使用する

痛みが我慢できない時は、市販の痛み止めを使用するのもおすすめです。しかし、痛み止めを使用しても一時的に痛みを和らげるだけであり、原因となる歯の治療を行わなければ痛みは治りません。応急処置として使用するようにしましょう。

 

痛みが出た時に控えた方がよいことは3つ

銀歯の痛みが出た時は悪化しないように、以下の3つはなるべく避けるようにしましょう。

①入浴や運動

入浴や運動は血行が良くなるため痛みが増してしまいます。入浴はシャワーをさっと浴びる程度にし、運動は控えるようにしましょう。

 

②痛い部分は触らない

痛みがあると舌などで触ってしまうことがあるかと思いますが、逆に細菌が入ってしまい悪化する可能性があります。触っても改善されないため、むやみに触らないようにしましょう。

 

③飲酒や喫煙

飲酒や喫煙をすると免疫力が低下しやすくなり、痛みが増し治りが悪くなる可能性があります。痛みがある時は飲酒は喫煙は控えるようにしましょう。

 

【まとめ】銀歯を噛んで痛みが突然出たら、まずは歯医者さんに相談しよう

当コラムでは、銀歯を噛むと痛みの出る原因、痛みに対して自宅でもできる対処方法や控えた方がよいことについて解説しました。

銀歯は経年劣化により、虫歯や歯周病などが起こり痛みが出ることがあります。痛みの改善には原因に対しての治療が必要であり、歯医者さんに診てもらう必要があります。痛みが出たらそのままにはせず、まずは歯医者さんに相談してください。

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