歯の詰め物が取れたときは、速やかに病院へ足を運び治療を施してもらうことが大切です。しかし、すぐに病院に行けないときもあるでしょう。

そんなときに知っておくと助かる対処法について解説していきます。具体的に、どのような対処法が適切なのか詳しく紹介していきましょう。

歯の詰め物が取れたときの対処法は？

虫歯の治療後に空いた部分を埋めるときに使われる詰め物は、何らかの原因で取れることがあります。そんなときの適切な対処法について解説していくので、参考にしてみてください。

詰め物が取れた箇所は触れない

詰め物が取れた歯に舌や指で触れないようにしましょう。歯を触ると痛みや感染の原因となることがあります。特に口内は様々な菌が繁殖しているため、下手に触ると虫歯や歯周病の原因になる恐れがあるでしょう。

痛みが伴う可能性もあるので、病院へ足を運ぶまで安静にしてください。

取れた詰め物を除去する

取れた詰め物をできるだけ口内に残らないようにしましょう。詰め物が大きい場合や、奥歯など自分では取りにくい場合は、無理に取らずに歯科医師に相談することが大切です。

口内に残った状態だと、誤って飲み込んでしまうことも多いので気を付けましょう。

痛み止めを服用する

歯が痛む場合は、歯痛止めを服用するのもおすすめです。ただ、痛みがあまりに強い場合や、腫れや熱感がある場合は、早めにドクターに相談したほうが良いでしょう。

痛み止めはドラッグストアに置いてある市販のもので問題ありません。どうしても痛みが我慢できないときは、服用を検討してみてください。

口内を清潔な状態に保つ

詰め物が口内に残らないよう、清潔な状態を維持しましょう。また、詰め物が取れた箇所に食べ物が詰まらないように注意し、口の中をうがいしたり、歯磨きをしたりして、症状が悪化しないよう対処することも大切です。

歯の詰め物が取れたときの治療法

歯の詰め物が取れた場合は、歯科医師にすぐに相談し、適切な治療を受けることが大切です。詰め物が取れたまま放置すると、歯の内部に食物や細菌が侵入し、虫歯や歯根の炎症などを引き起こすことがあります。

具体的に、どのような治療法を行うのか詳しく解説していきましょう。

歯の検査を行う

詰め物が取れた場合は、速やかに病院へ足を運び、歯の検査から始めます。詰め物が取れた箇所の状態を検査し、歯の内部や周囲の状態を確認してください。必要に応じて、レントゲン検査やCTスキャンなどの画像検査を行うこともあります。

他にも気になる点がある際には、ドクターに相談して状態を確認してもらいましょう。

口内を清掃する

歯の内部に詰め物が取れた場合は、その部分を清掃し、歯の内部に残った食物や細菌を取り除きます。詰め物が取れた箇所は穴が空いているケースが多いので、少しでも放置していると汚れや菌が溜まりやすくなるので注意が必要です。

また、歯の表面に残った詰め物や歯垢も取り除く必要があるので、歯科医院で綺麗に除去してもらいましょう。

口内に汚れが溜まっている状態では、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。

歯の修復

歯の内部が清掃された後、詰め物が取れた箇所に再度詰め物を用意して修復させる必要があります。詰め物が取れた場合、元々の詰め物の状態や、歯の内部の被害の程度に応じて、同じ材料で詰め物を再度作り直すことが一般的な対処法です。

また、歯の内部が大きく被害を受けた場合は、根管治療が必要となる場合があります。その場合は治療に時間がかかるケースが多いので、何度か病院へ足を運ぶ必要が出てくるでしょう。

歯を保護する

治療後は、歯の周囲に保護用のフィルムやガーゼを貼ることがあります。これは詰め物が取れたり歯に負担をかけないようにしたりする意味があるので大切です。

また、食事や口腔内の清掃についての指導を受けることもあります。口内を綺麗な状態に保つために必要な対応なので、どのような清掃方法が適切なのか、しっかり指導を受けましょう。

抜歯する

詰め物が取れたときに、早急に歯医者に足を運んで対処しないと、虫歯や歯周病が発症するリスクがあります。万が一、虫歯や歯周病が発症したときには、抜歯を求められるケースもあるでしょう。

症状がひどい場合は、抜歯をしたほうが被害を最小限に留められます。歯の状態をチェックしてもらい、ドクターの指示に従って治療を受けましょう。

歯の詰め物が取れたときは早めに病院へ移行

歯の詰め物が取れてしまったときは、痛み止めを服用したり口内を清潔な状態に維持したり応急処置を行うことが大切です。

応急処置が完了した後は、できるだけ早めに病院へ足を運ぶようにしましょう。治療が早いほど、症状が悪化する可能性は低くなります。

それ以外にも、歯の状態がおかしいと感じたときには、歯科医院で歯の検査を受けて虫歯や歯周病の早期発見を促すことが大切です。定期的に検診を受けて、口内を正常な状態に維持させましょう。