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2025/02/07

50代女性 折れた奥歯を抜き矯正治療で欠損部分を埋めて歯並びを改善した症例

ご相談内容

「右下の歯が折れたので診てほしい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

レントゲンを撮影して詳しく確認したところ、右下奥歯(第2小臼歯)の歯根が割れており、しっかり噛める状態ではありませんでした。抜歯せずに治療を行った場合、支障なく噛めるようになるまで回復させるのは難しいと考えられます。
また左上奥歯(第1小臼歯)には、歯根の先に炎症が起きて膿が溜まる「根尖(こんせん)病巣」が認められました。

さらに、歯が生えるスペースが不足しているため、前歯部分がやや突出している印象です。

2本の歯をこのまま放置すると、十分に噛むことができないだけでなく、割れた歯根に細菌が溜まって炎症を引き起こしたり、炎症が周囲の歯に悪影響を与えて顎の骨が溶けたりするリスクがあります。
以上のことから、症状の出ている2本の奥歯を抜く必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

右下奥歯と左上奥歯は温存が難しく抜く必要があるため、抜歯後の隙間を補う方法として、以下4つの治療方法を提案しました。

①隣り合う歯を削り、橋渡しのような被せ物で歯を補う「ブリッジ治療」
メリット:外科手術を行わず、安定した噛み心地を再現できる
デメリット:ブリッジを装着するためには、両隣の健康な歯を削る必要がある

②顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する「インプラント治療」
メリット:自然な見た目になり、自分の歯で噛むような感覚が期待できる
デメリット:自費診療のため、費用が比較的高額になる。また、外科処置が必要なので治療期間が長くなる

③取り外し式の「入れ歯」
メリット:保険診療内で治療が可能で、治療期間も比較的短い
デメリット:患者様ご自身で取り外して手入れを行う必要があり、ほかの治療方法と比べて噛み心地に劣る

この3つは一般的な抜歯後の隙間を補う方法ですが、これらの方法では歯並びを整えることはできません。そのため、今回は抜歯で空いたスペースを埋め、さらに歯並びも改善できる矯正治療を併せて提案しました。

④矯正治療
メリット:歯を正しい位置に並べることができる
デメリット:治療期間が長期に及ぶケースが多い。また、歯を正しい位置に移動させるスペースを作るためには、前述した治療部位以外の歯を抜く必要がある

それぞれのメリットとデメリットを丁寧にお伝えしたところ、患者様は④の矯正治療で抜歯後のスペースを埋める治療方法を希望されました。また、矯正治療を行うにあたって以下の治療内容も併せてお伝えし、同意いただいています。

・歯を正しい位置に移動させるスペースを作るために、左右上の奥歯(第1小臼歯)2本と、左右下の奥歯(第2小臼歯)2本を抜く
・歯の表面に「ブラケット」と呼ばれるボタン状の装置を接着し、そこにワイヤーを通して力をかけながら歯並びを整える
・左右上下奥歯(第1大臼歯)4本の顎の骨に、矯正用の小さなネジ「インプラントアンカー」を埋め込み、それを固定源とすることで上下顎を後方に移動させ、突出していた口元の改善を促す

まずは、歯根が割れている右下奥歯1本、根尖病巣になっている左上奥歯1本、矯正治療を行う上で抜く必要がある左右上下の奥歯4本、計6本の抜歯を行います。

次に、上下の歯の表側にブラケットを接着し、ワイヤーによる矯正治療を開始しました。
また、インプラントアンカーを左右上下奥歯(第1大臼歯)の顎の骨に埋入して固定源とし、上下顎を後方に移動させたことで、突出していた口元が目立ちづらくなりました。

最後に、矯正後の歯並びが元に戻る「後戻り」が起きないよう、上下前歯の裏側に保定装置「ワイヤーリテーナー」を接着して、治療を終了しています。

この治療のリスクについて

・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します

  • 年齢・性別 50代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 2年3ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 約970,000円
    (矯正・インプラントアンカー・リテーナー上下)

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診療時間 9:30~13:00 14:30~19:00
休診日 日曜 祝日
代表者 大塚 正行

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