この症例の提供歯科医院

医療法人社団PDS アップル小児矯正歯科苫小牧市

矯正歯科
ワイヤー矯正
小児矯正

2024/10/14

8歳女の子成長期を利用した1期治療でデコボコしている歯並びと受け口を整えた症例

Before

After

ご相談内容

虫歯予防のために当院で定期的なメンテナンスを行っている患者様より「歯並びが悪いのは骨格のせいなのか、精密検査を受けたい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、歯が正常な位置からずれたりねじれたりしてデコボコに生えている「叢生（そうせい）」が認められました。
また精密検査の結果、下顎が前に突出している「骨格3級」の「骨格性反対咬合（こっかくせいはんたいこうごう）」、いわゆる受け口であり、噛み合わせが悪い状態です。

歯並びが悪いと、歯ブラシがうまく当たらずに虫歯のリスクが高まるため、噛み合わせや歯並びを整える治療が必要だと診断しました。

行ったご提案・治療内容

患者様の年齢で反対咬合と歯並びを整えるには、永久歯が正しい位置に並ぶスペースを確保する必要があるため、骨格の改善が可能な6歳から12歳までの時期に行う小児矯正治療「1期治療」が適していることをお伝えしました。

ただ1期治療で反対咬合が改善されても、思春期の顎の成長により歯を並べるスペースが不足すると、再び反対咬合が生じる可能性があります。また、12歳頃に生える「12歳臼歯」が正常に生えてこない、犬歯から奥歯にかけて歯並びが乱れる、などのリスクも考えられます。

そのため、成長期が終わりに近づく16歳以降に歯並びを整える「2期治療」が必要になる可能性が高いことも併せて説明し、治療に同意いただきました。

1期治療は、以下の手順で治療を行います。

1：上顎の骨が前方に成長するように促して下顎の成長に追いつかせることで、反対咬合の改善を目指す
2：永久歯が生えるスペースを確保するため、上下ともに歯列の幅を広げる「側方拡大」を行う
3：上下犬歯が正しく生えるようにスペースを作る
4：中央の前歯4本を正しく並べるために、矯正治療を行う

まず、上顎の骨を広げる「ハイラックス装置」（8mm拡大タイプ）と、上顎が前方に成長するよう促す「顎前方牽引装置（MPA）」を使用します。

右上の奥歯が生えたことを確認したあと、順調に成長した上顎と拡大した歯並びに適したハイラックス装置（12mm拡大タイプ）に変更し、顎前方牽引装置（MPA）の使用も継続しました。
下顎には当院オリジナルの「側方拡大装置（ALM）」を用い、前歯部分にスペースができるよう促しています。

上下の犬歯が生えかわるのを1年ほど待ってから、永久歯の歯並びに適したハイラックス装置へ変更しました。下顎の側方拡大装置（ALM）は引き続き使用して犬歯を正しい位置に誘導し、前歯部分にさらにスペースができるよう顎の拡大を促します。

歯が正しく並ぶためのスペースが確保できたのち、前歯の表面に四角い装置「ブラケット」を接着し、そこにワイヤーを通して歯を移動させる「マルチブラケット装置」を用いて、歯並びを整えました。

最後に、歯が元の位置に戻らないようにするため、歯の裏側にワイヤーを通してセメントで固定する「フィックスワイヤー固定」を上顎前歯のみ行い、治療を終了しています。

この治療のリスクについて

・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

年齢・性別 8歳女の子
診療種別自由診療

治療期間の目安 40ヶ月
（治療開始当初は30ヶ月の予定）
治療回数の目安 -
治療費総額の目安 400,000円

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ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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診療科目	小児歯科、矯正歯科、予防歯科
自由診療	小児矯正治療、予防歯科（定期検診、虫歯のリスク検査など）
住所	〒053-0033　北海道苫小牧市木場町2丁目3-1
アクセス	「JR苫小牧駅」から徒歩5分 ※駐車場：15台あり
診療時間	【月・火・木・金・土】 10：00〜12：00／14：00〜18：00 【日】 10：00〜12：00／14：00〜16：00
休診日	水曜・祝日
代表者	千枝和巨

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治療期間の目安	30ヶ月（治療開始当初は36ヶ月予定）
治療回数の目安	-
治療費総額の目安	1,000,000円（月々の調整費等含む総額）