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2024/06/28

50代男性 睡眠時無呼吸症候群と食いしばりを専用のマウスピースで改善中の症例

ご相談内容

「健診と歯のクリーニングをやりたいが、歯ぐきが腫れている気もするので診てほしい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

元々定期的にメインテナンスを行っていた患者様で、歯ぐきの異常はとくに見られませんでした。
しかし、下顎の内側にある骨が異常に発達しでこぼこしている「骨隆起」が目立っており、無意識のうちに歯を食いしばっている可能性があると考えられました。
食いしばりの癖は歯や顎の関節に負担をかけ、将来的に痛みが生じるリスクもあるため、治療が必要です。

また、ご本人もいびきの自覚があることや顎の骨格的にも、睡眠時に一時的に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」を発症している可能性があると診断しました。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質の低下、日中の眠気や倦怠感をはじめ、血液中の酸素不足により心臓や脳、血管にも負担がかかりさまざまな疾患を引き起こす可能性もあるため、放置することはできません。

行ったご提案・治療内容

歯の健康を守りトラブルを予防するには、引き続き定期的なメインテナンスを受けながら、食いしばりの負担を軽減するために、すでにお持ちのマウスピースを日常的に使用いただくことをおすすめしました。

また、睡眠時無呼吸症候群の治療として、新しいマウスピースを作製することも併せて提案しました。
睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースは、下顎を上顎より前方に出すよう固定することにより、空気の通り道である「上気道」を広く保つことができるため、いびきや無呼吸を防ぐ治療が可能です。

現在、患者様は単身赴任中で、睡眠時の無呼吸について指摘する人もおらず、自覚はなかったようです。
しかしながら、いびきがあること、日々の睡眠が浅いことなどから睡眠時に無呼吸が起きている可能性が高いことを丁寧に説明したところ、無呼吸用のマウスピースの作製を希望されました。

まず、口腔内のクリーニングを行ったあと、上下の睡眠時無呼吸用マウスピースの作製を開始しました。
下顎の動きを確認後、口腔内スキャナーで上下の歯並びをスキャンして3Dデータ化しています。
その後、睡眠時の呼吸を妨げないよう下顎の位置を探ってから、噛み合わせの位置を記録しました。

2週間後、完成した睡眠時無呼吸症候群用マウスピースの装着方法を説明し、使用を開始していただきました。

次の定期メインテナンスで治療の効果を確認したところ、マウスピースは問題なく使えており、睡眠も深くなって夜中に目覚める回数が減ったと、患者様ご自身も効果を実感されています。

この治療のリスクについて

・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります
・着脱式のため、使用後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります

  • 年齢・性別 50代男性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 -
  • 治療回数の目安 無呼吸用マウスピースの治療回数
    2回
  • 治療費総額の目安 220,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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休診日 日曜日・祝祭日
代表者 神部 賢

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