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医療法人社団PDS アップル小児矯正歯科 苫小牧市

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2024/05/18

20代女性 上下のあごの大きさや位置に著しい差がある「顎変形症」を保険適用の外科手術と矯正治療で改善した症例

ご相談内容

「小学生のころからずっと受け口を治したかった。大人になり、自分は病名がつくような歯並びかもしれないと調べたところ、矯正するなら今しかないと思った」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上あごと下あごの大きさや位置に著しい差がある「顎変形症」が認められました。
下あごが大きく前方に突き出し、さらに右側にずれている状態のため噛み合わせが悪く、お顔のバランスも不自然です。

噛み合わせを改善するためには、ワイヤー装置を使用した矯正治療に加えて、あごの骨格自体にアプローチする外科手術が必要と診断しました。

行ったご提案・治療内容

診断結果を丁寧に説明したうえで、左上下と右上の小臼歯3本(第1小臼歯/4番)と上下左右の親知らず4本(第3大臼歯/8番)を抜歯し「ワイヤー矯正」で歯並びを整えたあと、下あごの骨の後方部分を分割して下あご全体を後ろへ下げる外科手術「下顎骨形成術」により噛み合わせを改善する治療を提案しました。

あごの骨に対する手術が必要な矯正治療の場合は健康保険が適用されることを説明したところ、患者様は「自分が調べて予想していた方法と同じだった」と治療に同意いただきました。
また外科手術に伴う入院が約10〜14日間になること、ワイヤー装置は月1回の調整が必要であることを併せてお伝えし、了承いただいています。

まず市内総合病院口腔外科において、親知らず4本と小臼歯 3本を抜歯します。
抜歯部位の傷の治癒を待ち、上下の歯にワイヤー矯正の「マルチブラケット装置」を装着して、手術で下あごを移動させたときに噛み合わせが正常になるよう歯並びを整える「術前矯正」を開始しました。
術前矯正中は定期的に来院いただき、ワイヤー装置を調整しながら、小臼歯を抜いた部分のスペースが閉じるよう約1年7ヶ月かけて整えていきました。

次に、市内総合病院口腔外科にて下顎骨形成術を実施したあと再びワイヤー矯正を行い、上下の歯に矯正用のゴムをかける「顎間ゴム」を併用しながら、約1年かけて歯並びと噛み合わせを最終調整しています。

矯正終了後は歯並びの後戻りを防ぐための「保定装置」として、上下の前歯に固定式の「フィックスドリテーナー」を装着し、上あごにはフィックスドリテーナーに加えて取り外し式の「ベックリテーナー」も使用していただくようお伝えしました。

この治療のリスクについて

・ワイヤー矯正中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります
・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します

  • 年齢・性別 20代女性
  • 診療種別 保険診療
  • 治療期間の目安 2年6ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 保険診療で約400,000~500,000円
    (口腔外科での入院費用は含まず。入院費用には高額療養費制度が利用可能)

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診療科目 小児歯科、矯正歯科、予防歯科
自由診療 小児矯正治療、予防歯科(定期検診、虫歯のリスク検査など)
住所 〒053-0033 北海道苫小牧市木場町2丁目3-1
アクセス 「JR苫小牧駅」から徒歩5分
※駐車場:15台あり
診療時間 【月・火・木・金・土】
10:00〜12:00/14:00〜18:00

【日】
10:00〜12:00/14:00〜16:00
休診日 水曜・祝日
代表者 千枝 和巨

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